東証グロース市場は利益確定売りをこなして堅調な推移を続けた。連日の上昇を受けて指数の年初からの上昇率は10%を上回った。東証プライム市場の主力株と比べて出遅れが目立っていた新興市場の中小型株に資金が向かった。
グロースCoreは小幅上昇。東証グロース市場250指数は3日続伸した。終値は前日比4.25ポイント(0.55%)高の779.71と、約8カ月ぶりの高値を付けた。
市場では「3月は新規株式公開(IPO)が多く予定されていることもあり、グロース市場への資金流入は続きそうだ」との声が聞かれた。
グロース市場ではフリーやサンバイオが上昇した。一方、ヴレインSやQPS研究所は下落した。
値上がり銘柄数307、値下がり銘柄数228と、値上がりが優勢だった。
きょうグロース市場に上場したココリブは午後に公開価格(1780円)の2.2倍にあたる3990円で初値を付け、終値は初値比695円(17.41%)安の3295円だった。
一方、きょうグロース市場に上場した光フードSは買い気配のまま取引を終えた。取引開始から買いが優勢で、気配値を公開価格(2660円)の2.3倍にあたる6120円まで切り上げた。
個別では、シルバーエッグ・テクノロジー、ジィ・シィ企画、AppBankがストップ高。i-plug、マーキュリーリアルテックイノベーターは一時ストップ高と値を飛ばした。メルディアDC、海帆、ベガコーポレーション、ジェイドグループ、FFRIセキュリティなど23銘柄は昨年来高値を更新。S&J、マクアケ、揚羽、ROBOT PAYMENT、シノプスが買われた。
一方、アドベンチャーが昨年来安値を更新。ピクスタ、Institution for a Global Society、サイバー・バズ、ピアズ、グリッドが売られた。
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