マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇スタート後、上げ幅を大きく広げている。前週末の米国市場が堅調に推移したことは国内の投資家心理にもポジティブに働いており、主要イベントを控えて主力大型株を手掛けづらいことから幕間つなぎ的な物色が出遅れ感の強い新興株に向かっている可能性がある。前引け時点での東証マザーズ指数は3.01%高に達し、2月9日に付けた年初来高値(794.36)を上回った。東証グロース市場Core指数は3.78%高で日経平均株価よりも上げ幅は大きい。日経平均株価が再び上昇基調を強めて33年ぶりの高値圏で推移するなか、出遅れ感に着目した買いが新興市場銘柄にも波及した。
市場では、個人投資家の間で信用売りの持ち高の整理が進み、投資余力が上向きつつあるという見方もある。
グロース市場ではビジョナル、フリー、ウェルスナビなど主力銘柄の上昇が目立った。一方、アスカネット、日本スキーは決算内容にネガティブな受け止めが優勢で、売りが膨らんだ。
値上がり銘柄数388、値下がり銘柄数107と、値上がりが優勢だった。
個別では、エスユーエス、TDSEがストップ高。フューチャーリンクネットワークは一時ストップ高と値を飛ばした。エムビーエス、ツクルバ、BRUNO、フーバーブレイン、ヤプリなど25銘柄は年初来高値を更新。ウェッジホールディングス、イーディーピー、セキュア、ティアンドエス、Macbee Planetが買われた。
一方、アスカネット、グランディーズ、ステラファーマ、ジーニー、コンフィデンスなど6銘柄が年初来安値を更新。日本スキー場開発、フィーチャ、フィードフォースグループ、Recovery International、交換できるくんが売られた。
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