値上がり優勢、値ごろ感に着目した買い

 
東証グロース市場は中東情勢を背景とした不安心理が和らぎ、買いが優勢となった。グロースCore、東証マザーズ指数はともに堅調。東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。終値は前日比6.34ポイント(0.96%)高い666.61だった。前日のマザーズ指数が約1年3カ月ぶりの安値を付けるなど、国内新興市場の軟調さが目立っていたが、きょうは前日の米株高を受けて投資家心理が改善。このところ売られていた新興市場での主力株には値ごろ感に着目した買いが入り、マザーズ指数を押し上げた。
 
中東問題で外交による危機回避を図る動きが見られ、新興企業銘柄も全体にはしっかりした値動きとなった。導出先企業による治験に関する動きを開示したカルナバイオが売買代金2位になるなど、個別の好材料への反応も見られた。
ただ、マザーズ指数が連日で年初来安値を付けた直後の反発で、上昇幅も前日までの下落幅と比べ小さかった。「全体には、自律反発狙いの買いなどに限られ、底打ち感はまだない」という。
東証グロース市場ではビジョナルやフリーが上げた。一方、JTOWERや弁護士COMは下げた。
値上がり銘柄数333、値下がり銘柄数190と、値上がりが優勢だった。
 
きょう東証グロース市場に上場したケイファーマは、公開価格(950円)を75円(7.89%)下回る875円で初値を付けた。終値は初値比72円(8.22%)高の947円だった。
 
個別ではアルファクス・フード・システム、アジャイルメディア・ネットワークがストップ高。エヌ・ピー・シー、日本リビング保証、TWOSTONE&Sonsは年初来高値を更新。ジェイドグループ、ファーストアカウンティング、メイホーホールディングス、SKIYAKI、くすりの窓口買われた。
 
 一方、トランスジェニック、ティーケーピー、テックファームホールディングス、データホライゾン、駅探など50銘柄が年初来安値を更新。バリュエンスホールディングス、アララ、BeeX、エコモット、ASJが売られた。
 

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