東証グロース市場は前日の米株高を受け、投資家のリスク選好姿勢が強まった。決算発表を手掛かりにした個別物色の動きも活発だった。
売買代金トップのフルッタフルッタは「変動率が大きい上、アサイーボールの好調という材料もあって、引き続き人気だ」といい、個人の物色意欲は旺盛だ。
ただ、この日は出遅れ感のあった自動車株や、金利上昇と規制緩和への思惑が追い風になった銀行株など、プライム市場の銘柄に個人の注目が向き、グロースの売買代金は前日を下回った。個人が主体のグロース市場では、上昇した銘柄には利食いも出やすく、値上がり銘柄の比率は5割強にとどまった。
グロースCoreは小幅高。
東証グロース市場250指数は続伸した。終値は前日比1.29ポイント(0.21%)高の622.74だった。
グロース市場ではカバーやGENDA、ベースフードが上昇した。一方、グロースxPやジーエヌアイ、タイミーは下落した。
値上がり銘柄数314、値下がり銘柄数228と、値上がりが優勢だった。
個別ではHmcomm、Sapeet、マーキュリー、GMOメディアがストップ高。タスキホールディングス、フルッタフルッタ、Schoo、プロパティデータバンク、ブロードエンタープライズなど10銘柄は年初来高値を更新。アイ・パートナーズフィナンシャル、AeroEdge、ファーストアカウンティング、Ridge-i、ベースフードが買われた。
一方、GMO TECH、Birdmanがストップ安。JIG-SAW、日本ナレッジは年初来安値を更新。Def consulting、セレンディップ・ホールディングス、グロースエクスパートナーズ、フォースタートアップス、CaSyが売られた。
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