東証グロース市場は買い遅れていた個人投資家らの投資資金が入り、買い優勢の展開。東証マザーズ指数、グロースCoreはともに続伸した。東証マザーズ指数の終値は前週末比22ポイント(2.65%)高い852.37だった。2022年1月以来、1年5カ月ぶりの高値をつけた。新興市場の出遅れ銘柄やテーマ株などに着目した買いが入り、年初来高値を終日、上回って推移した。
市場では「大型株と比べて出遅れていた新興株への見直し買いが続いている」(国内証券のストラテジスト)との見方があった。
東証グロース市場では、エーアイやピアズが上昇した。一方、ラキールやBTMは下落した。
値上がり銘柄数395、値下がり銘柄数118と、値上がりが優勢だった。
13日に上場したABEJAは初値(4980円)に比べて3660円(73.5%)高の8640円で終えるなど新興市場でも個人投資家を中心にAI(人工知能)関連への物色意欲が高まっているとの声も聞かれた。
市場では「日銀が金融引き締めに動かず、イールドカーブコントロール(長短金利操作)の撤廃が遠くなりそうなこともバリュエーションが高い新興市場にとっては有利だ」との声が聞かれた。
個別では、エーアイ、Arent、ABEJA、ポート、ピアズがストップ高。プログリットは一時ストップ高と値を飛ばした。ジーエヌアイグループ、総医研ホールディングス、ユナイテッド、ツクルバ、ランディックスなど59銘柄は年初来高値を更新。ビープラッツ、サンワカンパニー、スリー・ディー・マトリックス、Ridge-i、GENOVAが買われた。
一方、地域新聞社、バリューゴルフ、CINCが年初来安値を更新。日本ホスピスホールディングス、インフォネット、ラキール、BTM、カラダノートが売られた。
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