値上がり優勢、主力銘柄の一角に買い

 
東証グロース市場はプライム市場と連動して安く推移していたが、大引けに掛けて買い優勢となって急上昇。プラス浮上して取り引きを終えた。値動きの良い銘柄を物色する個人投資家の買いが続き、堅調だった。東証マザーズ指数、グロースCoreはいずれも3営業日続伸。東証マザーズ指数の終値は前日比5.97ポイント(0.70%)高の858.34だった。連日で年初来高値を更新し、2022年1月以来、約1年5カ月ぶりの高値を付けた。
 
中国景気懸念を背景に20日の東証プライム市場で景気敏感株の一角に売りが出た一方、グロース市場では、中国景気の影響を直接は受けにくい内需株が多いため、逃避的な買いが入ったとの見方があった。グロース市場の主力銘柄の一角が午後に上げ幅を拡大した。
 
直近新規株式公開(IPO)銘柄が人気化するなか、資金がグロースの既存銘柄に向かいやすくなるという好循環に期待する声も市場では出ていた。
 
グロース市場だけでなく、スタンダード市場やプライム市場でも値動きの良い中小型株への循環物色が盛んだった。市場関係者は「カバーやABEJAを売った資金で他の銘柄に投資する動きが目立った」と話していた。
 
グロース市場ではM&A総研、ウェルスナビが上昇した。一方、スカイマーク、ビジョナルが下落した。
値上がり銘柄数281、値下がり銘柄数215と、値上がりが優勢だった。
 
個別では、データセクション、エーアイ、マーキュリーリアルテックイノベーター、Globee、ラストワンマイルなど6銘柄がストップ高。インターネットインフィニティー、ピアズは一時ストップ高と値を飛ばした。ジーエヌアイグループ、ソフトフロントホールディングス、総医研ホールディングス、ツクルバ、ランディックスなど43銘柄は年初来高値を更新。プログリット、セキュア、インフォネット、ブランディングテクノロジー、WACULが買われた。
 
 一方、AHCグループ、デコルテ・ホールディングスが年初来安値を更新。ファンデリー、ティムス、BTM、GA technologies、Arentが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次