東証グロース市場はグロースCore、東証マザーズ指数は堅調。個人投資家の旺盛な運用意欲を背景に主力株が値上がりして株価指数を押し上げた。東証マザーズ指数の終値は前日比11.03ポイント(1.41%)高い791.44だった。4月8日(792.86)以来およそ7カ月ぶりの高値水準。前日の米長期金利の低下を受け、国内新興市場でグロース(成長)株を中心に買いが入った。
フリーやウェルスナビが上げた。一方、メドレーやそーせいは下げた。
値上がり銘柄数260、値下がり銘柄数206と、値上がりが優勢だった。
米国の金利低下を受けたリスク選好の流れは、引き続き新興企業銘柄にとって追い風となった。「信用取引の評価損益率が改善するなど、個人の懐具合は比較的良好だ」とされ、個人の買いを支えにマザーズ指数はおおむね堅調に推移した。
市場では「マザーズ指数は日経平均株価と比べ年初来高値からの隔たりが大きく、出遅れ感がある新興銘柄に買いが入りやすい面もある」との見方があった。ロシアを巡る地政学リスクが高まったが、新興市場は内需に依存する企業が多いこともあり反応は限られた。
個別ではアミタホールディングス、AI inside、POPER、マイクロ波化学がストップ高。ヘッドウォータース、ティアンドエス、ジィ・シィ企画、エスユーエス、エフ・コードは一時ストップ高と値を飛ばした。カヤック、ALBERT、Aiming、ウォンテッドリー、Appier Groupなど18銘柄は年初来高値を更新。ハイブリッドテクノロジーズ、メタリアル、プレイド、ブレインズテクノロジー、くふうカンパニーが買われた。
一方、CS-Cがストップ安。ベースフード、ピクスタ、パルマ、かっこ、i-plugなど12銘柄は年初来安値を更新。キャリア、プロジェクトカンパニー、Sharing Innovations、日本情報クリエイト、Atlas Technologiesが売られた。
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