東証グロース市場は、今週初めまでの大幅下落に対する自律反発の勢いが残る中、買いが優勢になった。
グロースCoreはともに上昇。東証グロース市場250指数は4日続伸した。終値は前日比4.05ポイント(0.73%)高の561.78だった。
週初の急落から個人投資家の持ち高整理の動きがある程度進むなかで、需給改善を見込んだ買いが優勢だった。もっとも、日経平均株価が後場に下落に転じるとグロース指数も下げる場面があり、不安定な動きもみられた。
リバウンドの流れや8日の米株高を背景に、グロース市場でも値上がり銘柄数が値下がりの数を上回って推移した。ただ、グロース全体の売買代金は依然少なく、「個人の傷は癒えていない」とみられる。
決算に反応した売り買いも見られたが、買い先行後は利食いに押されるなど、値もちもあまり良くなかった。
グロース市場ではアイスペース、トライトが上昇した。一方、カバー、サンバイオが下落した。値上がり銘柄数は353、値下り銘柄数は206、変わらずは30。
個別では、好業績を発表した博展、松屋アールアンドディがストップ高となったほか、インフォネットが2営業日連続でストップ高。時価総額上位銘柄では、トライト、ispace、インテグラルが上昇した。
一方、時価総額上位銘柄では、カバーが第1四半期営業利益が6.8%減益となったことで売り優勢となったほか、GMOフィナンシャルゲート、JTOWERが売られた。
東証グロース市場コア指数採用銘柄では、トライト、ispaceのほか、シーユーシー、アドベンチャー、ウェルスナビが買われた。
