値上がり優勢、バイオ株堅調

 
東証グロース市場は直近に上場した新規株式公開(IPO)銘柄の売買が盛り上がり相場を押し上げた。午後にかけてさらに買いが優勢となり上げ幅は2%を超えたものの、75日移動平均線(667.27、26日終値時点)が上値抵抗線として意識された。
市場では「75日移動平均線を抜けて、今後も上昇が続くかを見極める段階だ」との声も聞かれた。
信用取引の評価損率は低水準で推移している。「個人の運用意欲は消えていない」とみられ、新興市場銘柄や小型株は全般に底堅かった。
6月に入ってグロース250指数が戻り歩調になっていることも「下値不安を和らげ、買いやすさにつながっている」とされる。
配当金が支払われる時期を迎えており、「グロース市場でも、配当金が買いの原資の一部になっているのだろう」との見方もあった。
豆蔵デジの初値は公開価格をわずかに上回った程度だったが、その後、上げ幅を拡大。20日上場で初値が公開価格と同じだったPostPrimも、その後、大きく水準を切り上げており、「スタートはおとなしくても、その後人気になるパターンが続いている」という。
 
グロースCoreも上昇。東証グロース市場250指数は4日続伸した。終値は前日比13.22ポイント(2.02%)高の668.30だった。
グロース市場ではポスプラやサンバイオが上昇した。一方、ウルフハンドやエヌピーシーは下落した。
値上がり銘柄数339、値下がり銘柄数212と、値上がりが優勢だった。
 
きょう東証グロース市場に新規上場した豆蔵デジHDは公開価格(1330円)を18円(1.35%)上回る1348円で初値を付け、終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)となる初値比300円(22.25%)高い1648円だった。
 
個別では、豆蔵デジタルホールディングス、サンバイオ、クオリプス、リンカーズ、アイズなど6銘柄がストップ高。PostPrime、クリングルファーマ、中村超硬、オンデックは一時ストップ高と値を飛ばした。WOLVES HAND、サンワカンパニー、ビリングシステム、フーバーブレイン、シェアリングテクノロジーなど25銘柄は年初来高値を更新。セルシード、ノイルイミューン・バイオテック、ステムリム、coly、ジェイフロンティアが買われた。
 
 一方、Lib Work、BRUNO、ウィルズ、ナイルが年初来安値を更新。トラストホールディングス、AHCグループ、Chordia Therapeutics、D&Mカンパニー、プラッツが売られた。
 
 

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