東証グロース市場は、日銀は14日開いた金融政策決定会合で、長期国債の買い入れを減額する方針を決めた。もっとも具体的な減額規模などには今回は触れず、金融引き締めに消極的な「ハト派」の内容との受け止めから買いが入った。長期金利は午後に一段と低下し、PER(株価収益率)が高い銘柄が多いとされる新興株の割高感が和らいだ。
日銀は7月下旬に開く次回会合で今後1〜2年間の具体的な減額ペースを決める方針だ。市場関係者は「きょうの会合で国債買い入れ減額を決めるとの見方が多かっただけに、目先の長期金利上昇への過度な警戒が薄らいだ。実質賃金がマイナスの状況が続くなか、日銀が国債買い入れ減額を緩やかなペースで進めるとの見方も株式相場には追い風」と話していた。
グロースCoreは続落。東証グロース市場250指数は6日続伸した。終値は前日比4.02ポイント(0.63%)高の638.73だった。2月9〜19日(6日続伸)以来4カ月ぶりの連騰記録。
東証グロース市場250指数は下げる場面もあった。グロース市場銘柄の多くは年初からの出遅れが目立ち、含み損を抱える投資家から戻り待ちの売りが出やすかった。
グロース市場ではクオリプスやエヌピーシーが上昇した。一方、カバーやアストロHDは下落した。
値上がり銘柄数287、値下がり銘柄数255と、値上がりが優勢だった。
きょうグロース市場に上場したコーディアは午前に公開価格(153円)を102円(66.66%)上回る255円で初値を付け、終値は初値比63円(24.70%)安の192円だった。
個別では、サンバイオ、monoAI technologyがストップ高。アールプランナーは一時ストップ高と値を飛ばした。フーバーブレイン、ビーブレイクシステムズ、クオリプス、note、インテグラルなど8銘柄は年初来高値を更新。ネットスターズ、アイビス、プレミアアンチエイジング、GA technologies、ペルセウスプロテオミクスが買われた。
一方、Macbee Planetがストップ安。VRAIN Solution、L is B、カウリス、情報戦略テクノロジー、SBIレオスひふみなど21銘柄は年初来安値を更新。デジタリフト、ジェイック、ジィ・シィ企画、ノイルイミューン・バイオテック、スリー・ディー・マトリックスが売られた。
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