【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比152円05銭安の2万0851円32銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、12.34ポイント安の1524.07で始まった。
海外株安を受けて売りが優勢となった前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも軟調。値がさ株の一角に売りが膨らんでいる。
外国為替市場では、1ドル=109円60銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
個別では、ファーストリテ、ソフトバンクGが値を下げている。任天堂が軟調で、ソニー、村田製は弱含み。武田がさえず、資生堂、花王も安い。
半面、東エレク、ファナックが一段高。安川電は堅調。太陽誘電が切り返している。三菱UFJは強含みとなっている。
足元で話題となっている中国によるレアアースの供給制限は米産業界に大打撃となるほか、米中対立の長期化が世界経済に悪影響を与えるとの見方が市場で強まっている。
これを受け、世界的に株式保有を減らして債券の持ち高を増やす動きが顕著になっている
半導体関連の一角やレアアース関連などに関心が向っている。
後場にかけてのこれらの動意をみせる銘柄に対して短期資金が引き続き向かう地合いは続く可能性はあるものの、相場全体の地合いとしては資金の逃げ足が速くなりやすい点にも十分留意しておきたいところである。
