今週は週末の雇用統計を始め多くの米経済指標が発表予定だが、ドルは基本的には堅調な動きを予想する

[概況]

先週は米下院が上院を通過した2018年度の予算決議案を可決し、これを好感してドルは買われ、更に週末27日に発表された第3四半期GDP速報値が予想を上回ると先週1週間の高値となる114.470円まで上昇した。
 
其の後トランプ大統領が次期FRB議長として利上げ積極派と見られるテイラー氏よりはパウエル氏に傾いているとの報道が流れてドルは売られ、高値から80銭以上も値下がりして引けた(終値は、-34.5銭の113.685円)。ドルはなかなか114円台を維持出来ないが、底固い動きを続けている。
 
今週の米経済指標は30日(月)9月個人所得・支出、31日(火)第3四半期雇用コスト指数、8月S&Pケースシラー住宅価格指数、10月シカゴ購買部協会景気指数、10月消費者信頼感指数、1日(水)10月ADP雇用統計、10月ISM製造業景況指数、9月建設支出、2日(木)新規失業保険申請件数、第3四半期非農業部門労働生産性指数、3日(金)10月雇用統計、9月貿易収支、10月ISM非製造業景況指数、9月製造業受注指数、などが発表予定となっている。
 
また31~1日にはFOMCが開催されるが、金融政策の変更は無いと見られ、イエレンFRB議長の会見も予定されていない事からマーケットへの影響は小さいと予想される。米企業決算は良好でNY株式市場は上昇を続けており、大きな流れはドル高継続と予想している。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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