今週は為替相場をにらみながら方向感を探る値動き

今週の東京株式市場は、本格化する決算発表を見極めつつ、好業績銘柄への選別投資が活発化しそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、為替相場をにらみながら、2万3000~2万4000円のレンジ内で方向感を探る値動きが想定される。
 
先週は、米国株高などに後押しされ、日経平均は約26年ぶりに2万4000円台を回復した。しかし、外国為替市場での円相場の急伸とともに投資意欲が減退し、上値の重さも目立った。日経平均は年初からの上昇ピッチが速かったため、調整局面を迎えている。
 
米国で相次ぐ経済指標の発表やトランプ米大統領の一般教書演説が注目される。米国経済の順調な拡大が確認されるようなら円高に歯止めがかかり、株価を押し上げる要因となりそうだ。
 
29日の東京株式市場は、もみ合いのなか、個別銘柄への物色が中心になりそう。
前週末26日、NYダウとナスダック総合指数がそろって史上最高値を更新。
欧州の主要市場の株式も高いことから、上昇が期待されるものの、為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半と円高に振れている。
輸出関連株には重しとなりそうで、内需関連や値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。
26日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所終値比95円高の2万3725円だった。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
23725 ( +95 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
23745 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比
 
【好材料銘柄】  
■高田機工 <5923>
今期経常を47%上方修正、配当も10円増額。
 
■イントラスト <7191>
2月28日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。4-12月期(3Q累計)経常は40%増益で着地。
 
■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576>
緑内障治療剤「H-1337」の第1・2a相臨床試験の治験許可申請を米FDAに提出。
 
■東映アニメーション <4816>
今期経常を一転16%増益に上方修正・最高益更新へ。3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施する。
 
■シンポ <5903>
今期配当を8円増額修正。
 
■ストライダーズ <9816>
SBIホールディングスが70%出資しているスリランカSBIと、日本からのスリランカ進出やM&A・投資アドバイザリー業務で事業提携。
 
■ビーロット <3452>
東証がビーロットを2月2日付で東証1部に市場変更する。
 
【主な経済指標・スケジュール】
29(月)
《決算発表》
富士電機、松井証、大東建、マクニカ富士、JSR、アイカ工、横河ブHD、日立建、航空電、キヤノンMJ、北国銀、コーエーテクモ、マンダム、エクセディ、ゼンリン、日立金
 
【海外】
米12月個人所得(22:30)
米12月個人支出(22:30)
《米決算発表》
ロッキード・マーティン、シーゲイト・テクノロジー、プリンシパル・フィナンシャル・グループ、ダナハー、ハリス・コーポレーション、エトナ、ジマー・ホールディングス

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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