2日の日経平均株価は続伸し、大引けは前日比119円高の2万2539円だった。
株価水準は1996年6月26日以来の高さ。
東証1部の売買代金は5日続けて3兆円の大台超え。外国人の活発な日本株買いが続いている。
今週の株式市場は、強い動きとなった。
日経平均は週前半こそ強弱感が入り交じり、2万2000円近辺でのもみ合いが続いたが、月替わりの11月1日には400円超の大幅上昇を記録した。
ソニーや東京エレクトロンなど、好決算銘柄が大幅高となり、投資家心理が一段と改善した。大幅高となった翌2日も下を試して切り返し、2万2500円台に乗せて週を終えた。
週間では約530円(2.41%)の上昇となり、週足では5週連続で陽線を形成した。
週間ベースでみた上昇を8週連続に伸ばした。8週間の上昇幅は3264円(16.9%)に達した。
来週の株式市場の見通しは、堅調な展開を想定する。
週初は、休場の間の海外市場や為替の動向に振らされる展開が想定されるが、企業決算を確認しながら良好な地合いが続くと考える。
5日~7日にかけてはトランプ大統領が来日予定。市場には貿易面などで圧力がかかるとの懸念もあるため、円満ムードで進めば、そのことが円安・株高要因になると考える。
21年ぶりの高値に達した現状でもまだPERは、15.2倍という低さ(前年度末が16倍)は上値余地を十分に残しているといえるだろう。
過去最高値を更新し続ける日経平均の1株当たり利益は、昨日1471円まで上昇。
これでPER16倍まで買ったとしたら2万3500円が計算できる。
また、決算発表ラッシュとなるが、ソフトバンクG(6日)やトヨタ(7日)の決算は中でも注目される。
決算後の株価の好反応が多く確認されているが、これらの反応も良好であれば、先高期待は一段と高まる。総じて底堅い展開が続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
23477.30 ボリンジャー:+3σ(13週)
23188.71 ボリンジャー:+3σ(25日)
22556.42 ボリンジャー:+2σ(25日)
22539.12 ★日経平均株価2日終値
22499.38 ボリンジャー:+3σ(26週)
22472.88 ボリンジャー:+2σ(13週)
22121.79 6日移動平均線
22077.38 均衡表転換線(日足)
22008.45 新値三本足陰転値
21924.13 ボリンジャー:+1σ(25日)
21737.45 ボリンジャー:+2σ(26週)
21468.45 ボリンジャー:+1σ(13週)
21376.96 均衡表基準線(日足)
21291.84 25日移動平均線
20975.53 ボリンジャー:+1σ(26週)
20889.89 均衡表基準線(週足)
20889.89 均衡表転換線(週足)
20659.54 ボリンジャー:-1σ(25日)
20464.03 13週移動平均線
20306.92 75日移動平均線
20213.60 26週移動平均線
20027.25 ボリンジャー:-2σ(25日)
【信用規制・解除】
(2日大引け後 発表分)
■パワーファス <5950> [東証2]
東証と日証金が6日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
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