交錯、米株高も上値重い展開

【寄り付き概況】

16日の日経平均株価は小幅に続伸して始まった。始値は前日比30円32銭高の2万8020円49銭。東証株価指数(TOPIX)は、0.26ポイント高の1964.48で始まった。

前日の米国株市場ではハイテク株中心に買われ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇したが、NYダウは一時マイナス圏に沈む場面もあるなど不安定な値動きだった。10月の米卸売物価指数(PPI)が市場コンセンサスを下回ったことが好感され、NYダウは一時450ドル高に買われる場面もあったが、その後はロシアが発射したミサイルがポーランドに着弾したことが伝わり、地政学リスクが重荷となった。
ロシアを巡る地政学リスクの高まりも警戒され、下げ幅は200円を超える場面もある。

ロシアのミサイルがウクライナ隣国のポーランドに着弾し、死者が出たと伝わったことでリスク回避の動きが出ている。ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、バイデン米大統領はポーランドのドゥダ大統領と電話協議し、「NATO加盟国への防衛義務を果たす」と強調したと伝わった。ロシアと欧米諸国の関係悪化などが一段と警戒されている。

ただ、米長期金利の低下を背景に半導体関連などハイテク株は強い動きを示す銘柄が多かった。東京株式市場では米株高は追い風となるものの、目先買い手掛かり材料に乏しく、為替がドル安・円高に振れていることもあり日経平均の上値は重そうだ。

個別では、オリンパスや第一生命HD、SUBARUが売られている。ヤマハ発やブリヂストンも安い。一方、第一三共やニチレイ、INPEXが高い。

 

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