[概況]
NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より増え、12月生産者物価指数も予想を下回り、特に前月比マイナスとなった事が市場には大きかった様で、発表後ドルは急落した。
NY株式市場が取引開始後も上昇を続ける中でドルは下げ続け、米国債利回りの低下も加わって終盤には当日安値111.030円まで下落した。
最後は若干買い戻されて前日比-15.5銭の111.300円で引けたが、一方ECB議事録で「2018年の早い時期にガイダンスの段階的なシフトについて検討」とされた事から、早期に緩和策が縮小に向かうとの見方にユーロは買われて急騰し、最後は前日比+70銭高の133.880円と上昇し、対ドルでは1.2ドルを回復して引けた。
ドルもユーロも押し目買いと見るが、利上げが織り込まれつつあるドルとこれから緩和縮小へと向かうユーロとでは、ユーロの方が買われ易いのかも知れない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
