主役交代の前触れ?

「主役交代の前触れ?」
 
週明けのNYダウは3日続落。
ナスダック総合株価指数、S&P500は反落。
アップルの4日続落が相場の重石になった。
フェイスブック、アルファベット(グーグル)、エヌビディアなども軟調。
一方で自動車のGMや電機のGEなどオールドファッション銘柄は上昇。
世代的新旧銘柄の主役交代の印象も残った。
また原油先物価格の上昇を受けてエネルギーセクターは堅調展開。
軟調の底流には北朝鮮の地政学リスクが燻っておりVIX(恐怖)指数は4日ぶりに反発。
一時は11.21まで上昇した。
もっとも防衛衛関連銘柄を組み入れるiシェアーズ米国航空&防衛ETFは8日ぶりに反落。
ややチグハグな動きとなった。
独総選挙後の政治不透明感から米国債は上昇。
為替市場では朝鮮半島情勢、ドイツとニュージーランドの選挙後の連立交渉、クルド人の住民投票、
ブレグジット交渉やNAFTA見直し協議など不透明要因が拡大。
「北朝鮮がアメリカの戦略爆撃機の撃墜を示唆したことで心理が悪化、安全資産への逃避が進んだ」という声がある。
ドル、ユーロ共に対円で下落。
 
 
週明けの日経平均株価は3ケタの上昇。
2015年8月以来の水準を回復した。
「経済優先の方向性を打ち出した政策を好感。変化への期待感」と言う声がもある。
TOPIX業種別騰落率はゴム、情報・通信、薬品、ガラス・土石、金属製品、空運、サービス、石油など29業種が上昇。
海運、保険など4業種が下落。
ほぼ全面高の展開となった。
ただ週明けのNY株式は反落。
225先物夜間取引終値は日中比90円安の20180円と明るくない。
ドル円も再び111円台半ばとトレンドは円高。
25日線からのかい離はプラス3.6%、騰落レシオは125%、サイコロは75%(9勝3敗)と上値の重い水準だ。
週末40.6%だった空売り比率は38.2%まで低下したのが救いだろうか。
東証一部の単純平均株価が3012.41円と3000円台をキープしている。
9月中間期末権利配当付き最終日。
明日の権利落ちは140円程度とされている。
むしろ権利付き最終日にゲタを脱いだ格好の方が「即日埋め」につながるという見方もないではない。

(兜町カタリスト櫻井)

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