15日の日経平均は大幅反発。終値は前日比358円高の2万2945円で、先月10日以来、1カ月ぶりの高値となった。昨日の米株高や米バイオ製薬のモデルナが開発中のワクチンで進展があったことが買い材料に。中頃に日銀金融政策会合の結果が伝わったが、こちらは事前予想の範囲内で材料視されず。米株高でリスク選考の地合に傾いており、三角もち合い上放れの流れとなりつつある。
2万2000~2万3000円のボックス相場と考えればほぼ上限に到達していることになるが、週足では13週・26週移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、約1カ月ぶりの高値圏にもかかわらず、東証1部の騰落レシオは78%と80%ラインを切っている。
日経平均ベースでは前日時点で64%とむしろ陰の極を指し示していた。
明日16日の新型コロナウイルス関連ニュースをにらみつつ、中国重要経済指標の結果が注目される。日本時間午前11時には同国の4-6月期GDP(国内総生産)をはじめ、6月工業生産、6月小売売上高、6月都市部固定資産投資が相次いで発表される。
あす上値を追うにはプラスアルファの材料が必要。なかで4-6月期GDPはプラス成長(市場予想で前年同期比2.2%増)が有力視され、内容次第では景気回復への手応えが強まり、日本株の支援材料にもなる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
25338.17 ボリンジャー:+3σ(13週)
25182.93 ボリンジャー:+2σ(26週)
24047.67 ボリンジャー:+2σ(13週)
23229.62 ボリンジャー:+3σ(25日)
23158.45 ボリンジャー:+1σ(26週)
22956.24 ボリンジャー:+2σ(25日)
22945.50 ★日経平均株価15日終値
22823.46 均衡表雲上限(週足)
22757.18 ボリンジャー:+1σ(13週)
22682.85 ボリンジャー:+1σ(25日)
22596.00 6日移動平均線
22560.27 均衡表転換線(日足)
22409.46 25日移動平均線
22352.83 均衡表基準線(日足)
22136.07 ボリンジャー:-1σ(25日)
22113.36 均衡表雲下限(週足)
21923.63 200日移動平均線
21882.86 均衡表雲上限(日足)
21862.69 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足はマドを空けて陽線を引いて終了。終値は13日の直近高値を超え、22500円を軸とするボックス相場を上放れた。
一目均衡表では転換線が上向きをキープ。明日16日の終値が22472.91円を上回れば遅行線が強気シグナルを発生して3役好転が完成し、買い手優位が一段と強まることになりそうだ。
ボリンジャーバンドで終値が+2σを突破したこともあり、上値拡張局面入りが期待できよう。
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