17日は日経平均株価が続落し、前場に6月2日以来の安値水準の3万1309円(前日比457円安)まで値下がりした。後場は下げ渋り終値3万1626円(同140円安)。日足チャートは、75日線(3万1917円、17日時点、以下同じ)や13週線(3万2347円)75日移動平均線を明確に割り込んでおり、仮に上向いた場合も戻り売りが控える。
これらにどれだけ近づいて週を終えることができるかがあすの焦点となるだろう。
東京株式市場は先行き不透明感が拭えない。米国で利上げが長期化することへの懸念が拭えていないだけに、米国株式市場の不安定さに連動する可能性がある。また、国内では1ドル=146円台へと円安が進んでいるものの、介入警戒感がくすぶっており、円安を好感した買いが入りにくいことも相場の重しになっているとの声も聞かれる。さらに、中国の不動産企業の経営不安も積極的な売買を手控えさせる要因となるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
32454.05 25日移動平均線
32399.23 均衡表基準線(日足)
32347.53 13週移動平均線
32159.28 新値三本足陽転値
32061.60 6日移動平均線
32045.24 ボリンジャー:-1σ(25日)
31961.84 均衡表転換線(日足)
31917.68 75日移動平均線
31656.35 ボリンジャー:-1σ(13週)
31636.43 ボリンジャー:-2σ(25日)
31626.00 ★日経平均株価17日終値
31227.62 ボリンジャー:-3σ(25日)
31007.28 均衡表雲下限(日足)
30965.16 ボリンジャー:-2σ(13週)
30368.87 26週移動平均線
30273.97 ボリンジャー:-3σ(13週)
30202.91 均衡表基準線(週足)
29170.94 200日移動平均線
28221.82 ボリンジャー:-1σ(26週)
26952.26 均衡表雲上限(週足)
26941.21 均衡表雲下限(週足)
25日移動平均線下方で下降角度を増す5日線を下放れ、7月12日の直近安値31791.71円を下回って安値引け。ローソク足は上ヒゲが極端に短く下ヒゲのない「陰の大引け坊主」に似た形状を描いて強い売り圧力を窺わせた。25日線とのマイナス乖離率は2.19%、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は106.36%といずれもほぼ中立圏にあるため潜在的なリバウンド圧力は弱いとみられ、下落トレンド延長のリスクに警戒が必要となろう。
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