[概況]
12日の外国為替市場は、ユーロと英ポンドの売りが目立つこととなった。
ユーロ相場については、歳出が過剰だとして欧州委員会より非難されていた、2019年伊予算案の再提出期限が13日に迫るなか、イタリア政府と欧州委員会の対立懸念の再燃を嫌気する動きが活発となっているようだ。
ユーロ円の値動きを見ると、東京時間では高値129.210円まで上昇したが、欧州時間が近づくと上記の理由により売りが優勢となり、安値128.265円と、高値から約1円の下落幅を記録した。
ユーロ円は現在、128.300円近辺で推移しており、下げ止まったとする判断は早計だろうか。
リスクシナリオとして、節目128.00円までの下落は想定しておきたい。
一方、英ポンドは一部閣僚の辞任報道が伝わったことで、政局不安を懸念する動きから売られているようで、英ポンド円は一時本日の安値146.44円まで下落した。
英ポンド円の見通しについては、英政府とEUとの離脱に向けた交渉が大詰めとなるなか、伝わるニュースで一喜一憂する神経質な相場付きとなりそうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
