不安定な相場展開か

9日の日経平均株価は4日ぶりに反発。終値は前日比284円高の2万9027円だった。
今週中にも米追加経済対策が成立するとの期待から景気敏感株を中心に買いが入った。
1ドル=109円台に入った円安も好感されて上げ幅は300円を超える場面も。一方、米長期金利上昇を嫌気してPERの高いグロース株には利益確定売りが出て指数の伸びは、13時以降はストップ。日経平均は上値にある25日移動平均線(2万9378円)をなかなか越えられずにいる。
終値(2万9027円)ではきっちり5日線(2万9024円、9日時点)を上回った。あす、2万9000円や5日線より上をキープできるようなら、そこから先は調整一巡期待の買いが指数を押し上げることになるだろう。
 
 
あす10日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
米長期金利上昇への警戒感がくすぶるなか、現地10、11日にそれぞれ10、30年債の入札が予定され、来週にはFOMC(米連邦公開市場委員会、16-17日開催)を控えるというスケジュールをにらみ、結果を受けた金利動向が気になる。
一方、週末12日には日経平均先物・オプション3月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出日を迎えるが、SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、相場が荒れる傾向があり、先物売買には注視する必要がある。
市場では、「米長期金利への警戒感がぬぐえず、週末のメジャーSQ算出を控え、荒っぽい動きになるのではないか」との指摘は少なくない。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
30703.93  ボリンジャー:+2σ(25日)
30325.74  ボリンジャー:+2σ(13週)
30041.06  ボリンジャー:+1σ(25日)
29378.19  25日移動平均線
29354.89  ボリンジャー:+1σ(13週)
29260.93  均衡表転換線(日足)
29172.16  均衡表転換線(週足)
29172.16  均衡表基準線(日足)
29088.82  6日移動平均線
 
29027.94  ★日経平均株価9日終値
 
28743.25   新値三本足陰転値
28735.85  ボリンジャー:+1σ(26週)
28715.32  ボリンジャー:-1σ(25日)
28384.05  13週移動平均線
28052.46  ボリンジャー:-2σ(25日)
27954.29  均衡表雲上限(日足)
27920.46  75日移動平均線
27413.21  ボリンジャー:-1σ(13週)
27389.59  ボリンジャー:-3σ(25日)
27097.42  均衡表雲下限(日足)
26831.50  均衡表基準線(週足)
26442.37  ボリンジャー:-2σ(13週)
26438.40  26週移動平均線
 
 
ローソク足は上ヒゲの短い陽線を引き、終値は5日線上復帰に復帰したほか、新値3本足が陽転。本日の上げ幅は直近3日の下げ幅の3分の1戻しをクリアして底打ちを示唆している。一方、5日線は下降を継続して根強い売り圧力も窺える。
一目均衡表で基準線と転換線がそれぞれ横ばいで引けており、目先はトレンドの表れにくい相場が予想される。
 

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