17日の日経平均株価は大幅反落し、2万6775円(前週末比314円安)引けとなった。
前週末の米国株式市場で積極的な利上げ継続が警戒され、主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物高もあって下げ渋ったが、戻りは限定された。
良かった点を挙げれば、場中の売り圧力がそれほど強くなかった。悪かった点を挙げれば、早い時間に下げ止まったのに全く戻しそうな雰囲気がなかった。
短期的には、6日に続き前週末14日も25日移動平均線にハネ返された格好となり、早期の出直りに手こずるようだと上値抵抗線として意識されることになろう。
あす18日の東京株式市場は、不安定な相場展開か。
市場では米金融引き締めに対する警戒感が根強く、引き続き米長期金利・株式動向にらみの展開になるとみられる。
ただし、前場取引時間中には中国で重要経済指標の発表が相次ぎ、注視する必要がある。日本時間午前11時には7-9月期GDP(国内総生産)をはじめ、9月の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資が明らかになる。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策の影響で中国景気の減速を意識させる内容となれば、景気敏感株を中心に売り圧力が強まる可能性がある。もっとも、政策の基本方針などを決める5年に1度の共産党大会(16-22日開催)が行われている最中であり、「景気低調なら対応策が出てくる」との読みもあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
27879.15 ボリンジャー:+1σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27661.78 13週移動平均線
27532.26 均衡表雲下限(日足)
27463.42 75日移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27261.05 200日移動平均線
27253.84 26週移動平均線
27225.09 均衡表転換線(週足)
27140.86 均衡表基準線(日足)
27121.96 25日移動平均線
26915.81 均衡表雲下限(週足)
26848.81 ボリンジャー:-1σ(13週)
26818.31 均衡表転換線(日足)
26775.79 ★日経平均株価17日終値
26669.69 6日移動平均線
26423.71 ボリンジャー:-1σ(26週)
26364.77 ボリンジャー:-1σ(25日)
26035.84 ボリンジャー:-2σ(13週)
25937.21 新値三本足陰転値
25607.57 ボリンジャー:-2σ(25日)
25593.58 ボリンジャー:-2σ(26週)
25222.87 ボリンジャー:-3σ(13週)
24850.38 ボリンジャー:-3σ(25日)
24763.46 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は小陰線で終了。胴体部分が9.23円と寄り引けほぼ同値で「星」に似た形状を描いた。高値と安値は先週末の胴体部分に収まったこともあり、足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。終値が5日移動平均線を上回ったことに加え、明日は5日線の上向き転換ラインが26401.25円(本日終値比3754.54円)まで切り下がる。一目均衡表で転換線が上向きで引けたこともあり、25日線が下降を継続する中で短期的な売り圧力後退が期待できよう。
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