7日の日経平均株価は反落し、2万7430円(前日比196円安)引けとなり、テクニカル上では正念場に突入している。この日は、米国株安を受け売り優勢の展開となったが、きのう6日の52週移動平均線(当日は2万7852円)割れに続き、この日は200日線(2万7467円)や13週線(2万7445円)を下回った。下に位置する75日線(2万7413円)や26週線(2万7307円)を下抜けるようだと調整色が一段と強まる可能性があるだろう。むろん、終値ベースで8月17日の戻り高値2万9222円から7日時点で1800円近い下落となっており、相場が落ち着きを取り戻せば、自律反発狙いの買いが入りやすい面もある。
明日8日の東京株式市場は、不安定な相場展開か。
米国では、日本時間8日未明にブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)副議長の講演が予定されている。米金融引き締めへの警戒感が根強いなか、発言内容を受けて米長期金利・株価がどう反応するかが注目される。
今週末がメジャーSQと、目先は波乱要素が多い。米国では本日(日本時間深夜)にアップルが新製品発表イベントを行う予定。グロース株向きの地合いにはなっていないが、それだけにこういった材料にマーケットがどういった反応を見せるかは注目されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
28245.49 25日移動平均線
28094.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
28030.82 均衡表転換線(日足)
27750.53 均衡表転換線(週足)
27746.11 ボリンジャー:-1σ(25日)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27680.04 6日移動平均線
27661.47 新値三本足陽転値
27467.10 200日移動平均線
27445.25 13週移動平均線
27430.30 ★日経平均株価7日終値
27413.42 75日移動平均線
27349.55 均衡表雲上限(日足)
27307.75 26週移動平均線
27246.73 ボリンジャー:-2σ(25日)
27220.95 均衡表基準線(週足)
27117.11 均衡表雲下限(週足)
26954.99 均衡表雲下限(日足)
26747.34 ボリンジャー:-3σ(25日)
26520.66 ボリンジャー:-1σ(26週)
ローソク足はマド空けを伴って陰線で終了。下ヒゲを出したが下げ幅を縮めきれず、7月19日以来の200日移動平均線割れで大引けを迎えた。一目均衡表では一時雲上限割れ。昨日は横ばいだった転換線と基準線がともに下向きとなり、25日線の下降継続とともに下落トレンド延長を警告している。25日線との下方乖離率は2.89%にとどまるため自律反発には期待しにくく、売られ過ぎゾーン入りのサインとなる5%乖離(本日終値で26833.21円)に向けた一段安リスクに留意が必要となろう。
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