不安定な相場展開か

6日の日経平均株価は大幅安。2万6107円(前日比315円安)引けとなった。
景気減速懸念を背景に5日の欧州株式が大幅に下落し、NYダウが値を下げた流れを受け、売り優勢で始まった。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時370円超下落した。
きょうを境にバリュー株に対する見方が大きく変わりそうな雰囲気もあるくらい、バリュー株の多くが売り込まれた。
市場では、「景気後退が意識されているが、インフレのピークアウトは時間の問題であり、金融引き締めのペースダウンがみえてくれば、株式市場にも資金が戻ってくる」との声が聞かれた。
 
あす7日の東京株式市場は、不安定な相場展開か。
今晩、米国では6月開催のFOMC議事録が公表される。議論の中身はタカ派的であったと思われるが、米国の債券市場がどういった反応を見せるかが注目される。
6月14、15日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨などを受けた6日の米国株式動向が注目される。
 
また、週末8日のオプションSQ算出と、ETF(上場投資信託)分配金捻出に絡む1兆円規模の売りを考慮すれば、ここでの戻りは実需の買いによるものではなく、空売り筋による“ポジション調整の買い戻し”が原動力となっていることは想像がつく。思惑的な売買に指数が揺れる可能性もあるだろう。
 
国内では、新型コロナウイルスの感染者数が全国で再び増加傾向にあり、「第7波」入りとの指摘も出ている。また、去年、大規模なロックダウンが行われた中国・西安でオミクロン株の新たな系統「BA.5」の感染が広がり、再び規制が強まっていると報じられるなど、今後の感染状況を改めて注視する必要もあるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
27771.18  200日移動平均線
27645.56  ボリンジャー:+1σ(26週)
27570.78  ボリンジャー:+1σ(25日)
27354.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
26960.58  75日移動平均線
26954.99  均衡表転換線(週足)
26954.99  均衡表基準線(日足)
26921.47  26週移動平均線
26809.89  25日移動平均線
26794.51  均衡表雲上限(日足)
26778.97  均衡表雲下限(日足)
26775.57  13週移動平均線
26748.03  均衡表基準線(週足)
26452.03  均衡表転換線(日足)
26303.03  6日移動平均線
26197.38  ボリンジャー:-1σ(26週)
26196.87  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
26107.65  ★日経平均株価6日終値
 
26049.00  ボリンジャー:-1σ(25日)
25771.22   新値三本足陰転値
25618.18  ボリンジャー:-2σ(13週)
25473.28  ボリンジャー:-2σ(26週)
25288.11  ボリンジャー:-2σ(25日)
25039.48  ボリンジャー:-3σ(13週)
24749.19  ボリンジャー:-3σ(26週)
24527.22  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
 
ローソク足は小陰線で終了。下げ幅は315.82円と前日の上昇分269.66円を帳消しにしたほか、下向きの5日移動平均線を終値が再び下回った。三役逆転が続く一目均衡表では雲下限との乖離幅が広がり、遅行線の弱気シグナルは増大し、地合いの悪化を示している。
東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が90.39%と中立圏内にあるため反動高圧力は限定的とみられ、下落リスク増大への警戒が必要となろう。
 
 
 

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