不安定な相場展開か

 
今週は、乱高下しながらも週間では上昇した。前半は週半ばから相次ぐ米国の重要指標を前に、金利上昇への警戒が強く意識される展開。週初からグロース株が大きく売られると、日経平均は12日に486円安と大きく値を崩した。
しかし、強い米3月消費者物価指数を受けても米長期金利が低下したことから、弱気に傾いた分の巻き戻しの買いが入り、13日、14日の2日間で800円を超える上昇だった。
15日は売りに押されたものの、週末値では2万7000円を上回った。日経平均は週間では約107円の上昇となり、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
 
 
来週(18-22日)の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
米国など海外で事業法人の1-3月決算発表が本格化し、日本でも企業の新年度の業績見通しが一段と意識される。ロシアのウクライナ首都キーウ(キエフ)への再攻撃も懸念され、荒い値動きに注意したい。
 
21日(木)には日本電産が決算を発表予定で、業績相場突入が強く意識される週となるだろう。ただ、来週はまだ数が少ない上に、これより前に国内では材料が乏しい。
基本的には決算を確認する前の銘柄は手掛けづらく、既に決算を発表した2月決算銘柄や材料株などを幕間つなぎ的に物色する傾向が強まるだろう。
 
米国の長期金利上昇や商品高などは引き続き警戒要因にはなる。ただ、金利上昇局面で嫌われやすいグロース株も、決算でサプライズがあれば強く買われる可能性がある。それだけに決算発表前では、外部要因に対する反応が良くも悪くも鈍くなると考える。材料待ちの環境下で方向感は定まらず、上下どちらかに振れてもそれを修正する動きが出てくると予想する。
 
 

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