不安定な相場展開か

25日の日経平均株価は大幅続落し、2万6590円(前週末比514円安)引け。前週末の米国株式市場で主要3指数が大幅に下落した流れを受け、売り優勢となり、下げ幅は一時600円超えた。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。
時間外取引で米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなった。この日は、日足一目均衡表上の「雲」に潜り込み、調整が尾を引くか注目される。
9時20分につけた2万6487円がきょうの安値となり、2万6500円より下の時間帯は短く、後場には一度も2万6500円を割り込まなかった。今晩の米国株が下げたとしても引け味が悪くなければ、あすは反転が期待できそうでもある。目先はマザーズ指数の動向を注視しておきたい。きょうの終値が694pで、年初来安値(終値ベース)が2月24日の652p。2月の安値を割り込んでしまうと、中小型株の見切り売りが加速して全体相場を崩す可能性があるだろう。
 
あす26日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
米金融引き締めへの警戒感が根強いなか、決算控えの様相を強めるとみられるが、「ボラティリティー(価格変動性)が高まり、上にも下にも値の荒い動きが予想される」との声が聞かれた。FOMC(米連邦公開市場委員会、5月3-4日開催)とゴールデンウイークが重なるため、大型連休を前にポジション調整売りが出やすいとの見方もある。
一方で、「日経平均が2万6000円台半ばに下げてきたことで、押し目買いが入る水準になった」との読みもあった。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
 
27380.06  25日移動平均線
27321.45  均衡表基準線(日足)
27321.34  均衡表基準線(週足)
27118.04  75日移動平均線
27041.96  6日移動平均線
27034.95  均衡表雲上限(日足)
27005.06  均衡表転換線(日足)
26946.24  13週移動平均線
26846.51  ボリンジャー:-1σ(25日)
26625.72  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
26590.78  ★日経平均株価25日終値
 
26510.28  均衡表転換線(週足)
26334.98   新値三本足陰転値
26312.97  ボリンジャー:-2σ(25日)
26196.01  ボリンジャー:-1σ(13週)
26026.65  均衡表雲下限(日足)
25779.42  ボリンジャー:-3σ(25日)
25503.36  ボリンジャー:-2σ(26週)
25445.78  ボリンジャー:-2σ(13週)
24695.55  ボリンジャー:-3σ(13週)
24381.01  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は連日のマド空けを伴って陰線を引き、強い売り圧力を窺わせた。株価上方で25日移動平均線が下向きに転換したこともあり、下落基調の強まりが警戒される。
一目均衡表では株価が雲上限を下回り、遅行線は弱気シグナル発生を開始して強気局面の終了を示した。25日線とのマイナス乖離率は2.88%と足元の水準は「売られ過ぎ」感に乏しい。反面、本日下ヒゲは新値三本足の陰転値26334.98円には届かず、パラボリックは買いサイン点灯を継続しており、短期反騰の可能性も残す格好で大引けを迎えた。
 
 
 

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