6日の日経平均は大幅に続落。451円安の2万3204円86銭で大発会の取引を終えた。
2日の米国市場では、中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表したことが好感されたものの、3日の米国市場では一転、米軍がイランのソレイマニ司令官を空爆で殺害したことが明らかとなり、中東情勢の緊迫化への懸念が高まった。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは、NY原油先物相場の上昇を背景に鉱業、石油石炭が上昇。半面、31業種が下落しており、海運、空運、水産農林、食料品、その他製品、倉庫運輸、パルプ紙、輸送用機器などの弱さが目立った。
あす7日の日経平均株価は不安定な相場展開か。
中東情勢に対する不透明感が続き、ニュースフロー次第では再び売り圧力が強まる可能性がある。米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害を受け、イラン側は米軍事施設への報復を警告した。
一方、トランプ米大統領は米国人や米施設などを攻撃した場合、イラン関連の52カ所を標的に迅速かつ完全に反撃するとし、対立激化への懸念が高まっている。本格的な軍事衝突には発展しないとの見方は根強いものの、収束が見えない状況では、買い手控え気分が広がりやすい。
テクニカル的には75日線(2万2866円、6日時点)が注目される。昨年9月後半の調整局面では、25日線をあっさり下に抜けたものの、75日線がサポートになって反転した。
同水準より上で推移しているうちは、上昇トレンド継続とみて良いだろう。さえない大発会となったことで、目先は不安定な地合いが続きそうだが、2万3000円を割り込むような場面があればお年玉を獲得できる好機と捉えたい。
■テクニカル・ポイント(6日現在)
25655.36 ボリンジャー:+3σ(26週)
24596.84 ボリンジャー:+3σ(13週)
24542.35 ボリンジャー:+2σ(26週)
24439.78 ボリンジャー:+3σ(25日)
24170.68 ボリンジャー:+2σ(13週)
24162.70 ボリンジャー:+2σ(25日)
23885.62 ボリンジャー:+1σ(25日)
23744.52 ボリンジャー:+1σ(13週)
23706.26 6日移動平均線
23608.54 25日移動平均線
23567.95 均衡表基準線(日足)
23557.86 均衡表転換線(日足)
23429.34 ボリンジャー:+1σ(26週)
23408.92 均衡表転換線(週足)
23331.46 ボリンジャー:-1σ(25日)
23318.35 13週移動平均線
23204.86 ★日経平均株価6日終値
23141.55 新値三本足陰転値
23100.18 均衡表雲上限(日足)
23054.38 ボリンジャー:-2σ(25日)
22892.19 ボリンジャー:-1σ(13週)
22866.86 75日移動平均線
22777.31 ボリンジャー:-3σ(25日)
22466.02 ボリンジャー:-2σ(13週)
22395.16 均衡表雲下限(日足)
22316.33 26週移動平均線
22100.94 均衡表基準線(週足)
ローソク足はマドを空けて陰線を引き、強い売り圧力を窺わせた。5日線に続いて25日線も9月6日以来の下向きに転換したほか、パラボリックは売りサインを点灯。
一目均衡表では、株価は雲上をキープしたが、転換線が下降して横ばいの基準線を下回ったほか、遅行線は応当日株価を下回って弱気シグナル発生を開始し、3役好転後の買い手優位の形状が崩れた。
ボリンジャーバンドでは、ザラ場安値が一時-2σに接近。各バンドの間隔が拡大に向かっており、目先は値動きの荒い局面に入る可能性に留意したい。
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