不安定な相場展開か

14日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反落し、2万7079円(前営業日比616円安)引け。朝方は、米インフレ懸念やウクライナ情勢の緊迫化を背景に前週末11日の米国株式が大幅続落した流れを受け、売り優勢で始まった。2万7000円を割り込み、下げ幅が750円近くに達する場面もあった。
一巡後は、日銀のETF(上場投資信託)買い観測を支えに下げ渋ったが、戻りは限定された。終値では、心理的なフシ目となる2万7000円を死守したが、この水準が当面の下値として維持できるかが注目される。
 
 
明日15日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
今晩の米国市場の動向に依存する。ダウの直近2日間の下落幅である1000ドル安からの反発がみられるかどうか。ウクライナ情勢が一気に和らぐことは想定しづらい。ただ、目先の織り込み度合いを測るにも、現時点では米国株式市場の値動きで判断する以外にない。ウクライナ情勢がさらに悪化したとしても、米国株が上昇すれば、日本株にも買いが入るだろう。
 
米金融政策の行方が警戒される中、「3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)まではボラティリティ(価格変動性)の大きい動きになろう」との声が聞かれる。
また、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、CNNの番組に出演し、「ロシアによるウクライナ侵攻は今週中にも始まる可能性がある」と警告した。原油高を通じて一段の物価上昇圧力となれば、リスク回避の動きが一段と強まりかねず、当面は外部環境にらみの展開になろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
28575.24  200日移動平均線
28474.68  75日移動平均線
28420.15  均衡表基準線(週足)
28378.98  均衡表雲上限(週足)
28178.21  ボリンジャー:+1σ(25日)
28030.54  13週移動平均線
27716.34  均衡表転換線(週足)
27676.43  ボリンジャー:-1σ(26週)
27601.74  均衡表基準線(日足)
27569.45  25日移動平均線
27414.18  均衡表転換線(日足)
27388.15  6日移動平均線
27371.09  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
27079.59  ★日経平均株価14日終値
 
27011.33   新値三本足陰転値
26960.69  ボリンジャー:-1σ(25日)
26796.62  均衡表雲下限(週足)
26711.64  ボリンジャー:-2σ(13週)
26704.77  ボリンジャー:-2σ(26週)
26351.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
26052.19  ボリンジャー:-3σ(13週)
25743.16  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足はマド空けを伴う陰線で25日移動平均線を下放れ、25日線付近での売り圧力の強さを見せつけた格好。反面、26947.65円まで下ヒゲを伸ばした後、終値は27000円をキープして一定の押し目買い需要も確認した形となった。
RSI(14日ベース)が先週末52.19%から本日44.38%に低下して50%付近で跳ね返された形になっており、1月27日底値26044.52円からの急回復トレンドは一旦終了し、上昇第2波開始までの調整局面に入った可能性が意識される。
 
 
 

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