18日の日経平均株価は反落。終値は前日比284円安の1万6726円で、2016年11月9日以来、約3年4カ月ぶりの安値となった。
前日の米国株は急反発したが、日本株の取引時間中の米株先物(現地夜間取引)が下げに転じたことで警戒感が広がった。新型肺炎の感染拡大も国内外で止まらず反転のきっかけを掴めずにいる。今しばらく調整は続きそうだ。
日経平均は前場では米株先物の下落を受けても大幅高となったが、後場は一転急落の展開。ファーストリテイリングとソフトバンクGの異常ともいえる下げに全体も翻弄された。個別を見ればきょうも大幅高となっている銘柄は結構ある。ただ、2銘柄を売り込めば日経平均を大幅高から大幅安にできるという動きを見せられてしまうと、買いは手控えられる
明日19日の日経平均株価は、不安定な相場付きが継続か。
米政府は17日、新型コロナウイルスによる経済危機を回避するため、総額1兆ドル(約107兆円)規模の景気刺激策を検討していると表明。FRB(米連邦準備制度理事会)は同日、企業の資金繰りを支援するため、新たな資金供給を行うと発表した。
これを受け、米国株式は大幅反発に転じたが、その後の時間外取引では米株価指数先物が大幅に下落。乱高下現象は日本株にも影響が及ぼし、ボラティリティ(相場変動性)の高い相場はなお尾を引きそうだ。
17日の取引時間中の安値1万6378円を割り込むようなら、一気に下に突っ込む可能性もある。TOPIXがプラスで終えたことがせめてもの救いで、あすの奮起にも期待したいところ。こちらは週初の始値(1268p)ときょうの終値(1270p)がほぼ近く、週足で陽線を形成できるかに注目したい。
■テクニカル・ポイント(18日現在)
20243.53 均衡表転換線(週足)
20143.90 均衡表基準線(日足)
19829.94 ボリンジャー:-1σ(13週)
18917.74 ボリンジャー:-2σ(26週)
18813.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
18720.07 均衡表転換線(日足)
18559.63 新値三本足陽転値
17691.14 6日移動平均線
17400.56 ボリンジャー:-2σ(13週)
17090.10 ボリンジャー:-3σ(26週)
16726.55 ★日経平均株価18日終値
16515.59 ボリンジャー:-2σ(25日)
14971.18 ボリンジャー:-3σ(13週)
14217.36 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足は上ヒゲを出す一方、下ヒゲがほとんどない「陰の大引け坊主」に近い形状で終了。終値は本日も5日線下にとどまり、売り圧力の強さを再確認した。一目均衡表は日足ベースでも週足ベースでも転換線と基準線が下降しているほか、来週の13週線と52週線のデッドクロス形成も確度を増しており、下げ相場の長期化が警戒される。
パラボリックの陽転値は18614.29円と本日終値より1887.74円上にあり、下落トレンドの反転には相応の日柄が必要となりそうだ。
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