不安定な相場つきか。

 
6日の日経平均株価は反発。終値は前日比45円高の2万8643円だった。
昨日の米国市場は独立記念日の振替休日のため休場。代わって注目された5日の欧州市場はイギリス、ドイツ、フランスなど主要国指数が揃って堅調に推移し東京市場の下支え要因となった。
日経平均は、反発はしたものの、後場に萎んで大引けが後場の安値となった。前場が強かっただけに物足りなさはあるが、最近の傾向を踏まえると意外感のない結果。売りが続いて2万8500円を割り込むような動きとならなかったことを好感すべきだろう。
 
今週9日に予定されている安川電機の1Q決算およびこれを受けた株価の反応を見極めるまでは、大型株は買いづらいだろう。そのような中、東証2部指数が上場来高値を更新してきた。直近ではジャスダック平均が年初来高値を更新しているが、多少の流動性の低さは度外視してニッチな市場を物色する動きが見られる。マザーズ指数は、きょうは下落したが、チャートを見ると25日線より上に位置しており、上値の重い日経平均と比べて形状が良い。目先は中小型株の相対優位性が強まるだろう。
 
明日7日の日経平均株は、不安定な相場つきか。
3連休明けの米国株式の動向が注目されるが、国内では週末9日に日経平均先物ミニ・オプション7月限のSQ(特別清算指数)算出日を控え、SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、相場が荒れる傾向があるとされる。折しも、指数連動型ETF(上場投資信託)の決算日(分配金支払い基準日)が集中する週でもあり、ETFの分配金の捻出売りへの警戒感とともに思惑的な先物売りが出るかどうかを注視する必要がある。
 一方、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者数が再拡大する中、政府は「まん延防止等重点措置」について、11日の期限を延長する調整に入り、8日にも決定する見通しだ。景気回復の後ずれが懸念され、上値を抑える要因として意識されるとの見方は多い。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
29049.78  均衡表基準線(週足)
29040.13  26週移動平均線
29003.19  75日移動平均線
28935.02  均衡表雲上限(日足)
28906.74  25日移動平均線
28905.63  13週移動平均線
28877.63  均衡表転換線(日足)
28722.64  6日移動平均線
28649.47  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
28643.21  ★日経平均株価6日終値
 
28638.36  均衡表基準線(日足)
28535.22  均衡表転換線(週足)
28521.63  均衡表雲下限(日足)
28510.79  ボリンジャー:-1σ(13週)
28481.21  ボリンジャー:-1σ(26週)
28392.21  ボリンジャー:-2σ(25日)
28134.95  ボリンジャー:-3σ(25日)
28115.96  ボリンジャー:-2σ(13週)
27922.29  ボリンジャー:-2σ(26週)
27721.12  ボリンジャー:-3σ(13週)
27452.77  200日移動平均線
 
ローソク足は小陰線で終了。胴体部分と上下のヒゲがいずれも短い「コマ」を示現し、強弱感の対立を窺わせた。ただ、25日線とその下を走る5日線が下降を続け、終値は6日連続で5日線を下回ったことから短期的な下落トレンドが続いている模様。
一目均衡表では、雲下限付近まで下ヒゲを出しており、雲下抜けによる地合い悪化リスクに留意が必要となろう。
 

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