今週は、堅調となった。週の前半は前週にTOPIX優位、日経平均劣位となった流れが修正されるような動きが出てきて、急落していたソフトバンクGが23日にストップ高まで買われるなど、主力株を中心に巻き戻しの動きが見られた。
米国では大型の経済対策への期待が高まったことで米国株が鋭角的に切り返し、この流れにも乗る格好で24日、25日と連日4桁の上昇を記録。米国株高を追い風に、週間では大きく上昇した。
週間では約2836円の大幅上昇となり、週足では6週ぶりに陽線を形成した。
来週は不安定な展開か。
今週、東京での新型コロナウイルスの感染拡大とこれに伴う外出自粛要請が出てきたことから、引き続き関連のニュースに神経質となる展開が続くと予想する。
また、日本、米国、中国で注目度の高い指標の発表が多く、こちらの結果にも一喜一憂することになりそうだ。日米ともに今週強い反発が見られたことから、押し目があれば買いも入ると考える。
また、新年度入りで実需の買いなども期待できることから、悲観一辺倒にはならないだろう。ただ、「首都封鎖」の可能性まで浮上するような状況では一気に楽観に傾く展開も期待しづらい。1万9000
テクニカル的なリバウンドも半値戻し(日経平均で約2万円)が限界で、来週以降は現値近辺を含め戻り売り優先で臨むことになるだろう。
米国株も期待先行でやや上げ過ぎの状況。日経平均の1万9000円台はまずは手じまいの場と考える。買いはその後ゆっくりと見極めて行きたい。
■テクニカル・ポイント(27日現在)
22358.30 75日移動平均線
21975.51 200日移動平均線
21937.67 ボリンジャー:+1σ(25日)
21903.78 13週移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21210.00 均衡表雲下限(週足)
20526.28 ボリンジャー:-1σ(26週)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20176.78 均衡表転換線(週足)
20082.38 均衡表基準線(日足)
19817.63 25日移動平均線
19389.43 ★日経平均株価27日終値
19380.37 ボリンジャー:-1σ(13週)
18581.96 ボリンジャー:-2σ(26週)
18188.94 6日移動平均線
17961.29 均衡表転換線(日足)
17697.59 ボリンジャー:-1σ(25日)
16856.96 ボリンジャー:-2σ(13週)
16637.65 ボリンジャー:-3σ(26週)
16552.83 新値三本足陰転値
15577.54 ボリンジャー:-2σ(25日)
14333.56 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は上ヒゲのない「陽の引け坊主」を示現。19日をボトムに5日連続でザラ場安値を切り上げ、強い買い意欲を窺わせた。週足では6週ぶりに陽線を引いて1週間の上げ幅は2836.60円と、先週までの5週間の下げ幅7134.76円の3分の1戻し(2378.26円高)を上回り、来週以降の反転トレンド継続に期待をつないだ格好となった。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では中心線と-1σの中間(18769.98円)を下回ることなく推移し、-2σ割れをボトムとする、売られ過ぎ修正トレンドをキープした。
ただ、一目均衡表では転換線と基準線はともに横ばいで終了してもみ合い圏入りを示唆。RSI(14日ベース)が40.37%と中立圏下限の40%を上回ったほか、25日線とのマイナス乖離率が2.17%に縮小しており、短期急落後の自律反発局面は後半に入った可能性がありそうだ。
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