19日の日経平均株価は4日続落。終値は前週末比350円安の2万7652円で5月13日以来の安値となった。
前週末の米国株が下げた流れを受けて売り先行の展開に。国内の新型コロナの新規感染者数が加速度的に増えている状況も売り要因のひとつとなっている。
円相場が1ドル=109円台に定着しつつあることも重荷に。今週は東京五輪開幕に合わせて立会日数が3日しかなく、積極的にポジションを持つには難があり株価は上がりにくい週となろう。
あす20日の日経平均株価は、強弱感対立か。
日経平均はチャート上で下値200日移動平均線(2万7672円)まで再び売られる厳しい状態だ。今週あと2日間は、外部環境に翻弄されながら不安定な地合いが続くだろう。
結局、安値は前場につけた2万7493円63銭までで、7月9日の安値2万7419円40銭や5月13日の安値2万7385円03銭は下回らなかった。ざっくり2万7500円を割り込んだこの辺りで、目先の底打ち感が出てくるかどうか。
終値(2万7652円)は200日線(2万7672円、19日時点)にほぼ近い。7月9日はこの200日線がサポートとなって切り返しているだけに、今回も同様の展開となるかが注目される。明確に割り込んでしまうと、そのことが売り材料になり得るだけに、あすも下落が続いた場合には、それなりの値幅が出る可能性がある。
相場は新型コロナの感染拡大とともに下げ足を強めている印象があり、その中での五輪開催がより不透明感を助長させている面もある。五輪終了くらいまでは腰の座った買いは入りにくいかもしれない。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
28796.96 均衡表雲上限(日足)
28719.37 均衡表雲下限(日足)
28642.64 25日移動平均線
28617.09 13週移動平均線
28450.13 均衡表転換線(週足)
28450.13 均衡表基準線(日足)
28305.11 6日移動平均線
28289.10 ボリンジャー:-1σ(26週)
28210.60 ボリンジャー:-1σ(25日)
28135.86 均衡表転換線(日足)
28092.81 ボリンジャー:-1σ(13週)
27778.55 ボリンジャー:-2σ(25日)
27672.98 200日移動平均線
27652.74 ★日経平均株価19日終値
27622.59 ボリンジャー:-2σ(26週)
27568.53 ボリンジャー:-2σ(13週)
27346.51 ボリンジャー:-3σ(25日)
27044.25 ボリンジャー:-3σ(13週)
26956.08 ボリンジャー:-3σ(26週)
26551.49 均衡表雲上限(週足)
ローソク足はマドを空けて小陰線で終了。短い胴体部分から上下それぞれに長いヒゲを出す十字線を形成して「捨て子線」を描いた。下落トレンド中の捨て子線は定石通りなら買いサインだが、連続陰線で終値と高値と安値が前日水準を下回る「黒三兵」が売りサインも出している。
終値が200日線を下回ったほか、TOPIXの5日線と25日線が短期デッドクロスを形成したこともあり、一段安含みと解釈すべきだろう。25日線との下方乖離率は3.46%と売られ過ぎラインの5%まで値幅が残っており、9日の直近安値27419.40円に対する2番底を探る弱気地合いの継続が予想される。
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