9日の日経平均株価は、不安定な値動き展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万4500円-2万5000円を想定。
米国株は下落。ダウ平均は184ドル安の32632ドルで取引を終えた。プラス圏とマイナス圏を行き来する不安定な展開。上げ幅を500ドル超に広げる場面もあったが、買いが続かず終盤に失速した。バイデン大統領がロシア産原油などの輸入禁止を発表したことで、エネルギー株には強い買いが入った。
日経平均株価は足元で3日続落し、この間に1800円近い下げとなった。終値ベースで心理的なフシ目の2万5000円を割り込んだこともあり、短期的な戻りを狙った買いが期待されるものの、原油価格高騰による景気への影響で商品価格が大きく上昇しており、先行き不透明感は依然として強い。米国同様、高くなれば戻り売りも出やすく、積極的な売買は限られるだろう。
また、きのう8日引け後、内閣府が発表した2月景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIは季節調整済みで37.7となり、2カ月連続で低下したことも重しとなりそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の半ば(8日は115円44-46銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同125円37-41銭)と円安方向に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比115円高の2万4805円だった。
【好材料銘柄】
■北日本紡績 <3409>
抗菌・抗ウイルス糸の新製品を4月に市場投入。布にする前の糸に抗菌・抗ウイルスを有する薬剤を固着させるのが特徴。
■ブロードバンドタワー <3776>
今期経常を一転黒字に上方修正。
■ミライアル <4238>
前期経常は2.1倍増益で上振れ着地・11-1月期(4Q)経常は2.3倍増益、今期業績は非開示。
■栄研化学 <4549>
移動式免疫蛍光分析装置「Exdia TRF プラス」と専用試薬であるSARSコロナウイルス抗原キット「Exdia EK テスト COVID-19Ag」を発売。
■ジェイリース <7187>
SBI日本少額短期保険と業務提携。賃貸住宅向け家財保険商品の保険料の「収納代行及び保証スキーム」を22年夏頃にリリースする予定。
■シノケングループ <8909>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.18%にあたる40万株(金額で3億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月9日から4月28日まで。
【主な経済指標・スケジュール】
9(水)
10-12月期GDP改定値(8:50)
2月マネーストック(8:50)
2月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
くら寿司、アイモバイル、サトウ食品、Bガレージ、ザッパラス、アゼアス、SYSHD
【海外】
中国2月生産者物価指数(10:30)
中国2月消費者物価指数(10:30)
韓国大統領選挙
米10年国債入札
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
