7日の日経平均株価は、前日比461円73銭安の2万6888円57銭と大幅に続落して取引を終えた。終値ベースで2万6000円台となるのは、3月18日以来、3週間ぶり。前日の弱い動きや欧米株安で朝方から売りが先行。一時550円近い下げをみせる場面もあった。
きのうときょうの2日間で900円近く下落したことで、3月に9連騰した際の過熱感は削がれてきた。終値は2万6888円、安値は2万6801円で、25日線(2万6761円、7日時点、以下同じ)に接近したものの、これは下回らず。ここで反転してくれば、ほどよく調整が入って切り返す格好となる。全面安が2日続いたことで雰囲気は悪くなったが、ほとんどの銘柄が同じ方向を向いているため、上がる時は全面高で上に値幅が出る展開も十分あり得るだろう。
8日の日経平均株価は、不安定な値動きとなりそう。
日経平均株価は引き続き、米国の金利動向や日本よりも一足早く始まる米決算動向、FRB(米連邦準備制度理事会)関係者の発言などの影響を受けやすい状況にある。市場では「ウクライナ情勢の先行き不透明感も重なり、機関投資家は様子見姿勢にあるとみられ、参加者の少なさから値動きが荒くなりやすい」との見方があった。手がかり材料難のなか、欧米株式の動きに左右される状況が続きそう。
日経平均株価は3月9日の安値が2万4681円、3月25日の高値が2万8338円で、この間、約3657円上昇した。きょうの安値は2万6801円で、高値からは約1537円水準を切り下げた。3月前半まではかなり弱かったため、上げ幅の半分以上を消失するような状況になった場合には、再度下を試しに行くとの警戒が強まる
上げの半値押し水準がざっくり2万6500円。弱かった場合、ここで下げ止まるかが焦点となる。
また、決算発表の本格化を前にあす8日に安川電機 <6506> が22年2月期の連結決算(IFRS)を発表するが、「業績見通しが注目される」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
29110.49 ボリンジャー:+1σ(26週)
28875.30 均衡表雲上限(週足)
28700.68 ボリンジャー:+2σ(13週)
28217.80 200日移動平均線
27974.22 26週移動平均線
27945.38 ボリンジャー:+1σ(25日)
27880.29 ボリンジャー:+1σ(13週)
27821.43 新値三本足陽転値
27581.90 均衡表雲上限(日足)
27541.79 6日移動平均線
27541.62 均衡表転換線(日足)
27404.09 75日移動平均線
27321.34 均衡表基準線(週足)
27059.89 13週移動平均線
26888.57 ★日経平均株価7日終値
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26837.94 ボリンジャー:-1σ(26週)
26761.65 25日移動平均線
26717.68 均衡表雲下限(日足)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26510.28 均衡表基準線(日足)
26239.50 ボリンジャー:-1σ(13週)
25701.67 ボリンジャー:-2σ(26週)
ローソク足は陰線3本目で前日と同様に上ヒゲが極端に短い「陰の寄り付き坊主」に似た形状を描き、マド空けを伴いながら高値安値ともに下落して「黒三兵」を示現し、強い売り圧力を窺わせた。本日は25日移動平均線の40.14円上の26801.79円まで下ヒゲを伸ばしており、明日8日にも25日線割れが予想される。一目均衡表では昨日の三役好転終了の流れが続いて本日は一時雲下限に接近。転換線が急角度で下降して下落圧力の強まりを窺わせている。
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