2月28日の日経平均株価は、前週末比50円32銭高の2万6526円82銭と続伸して取引を終了した。朝方から総じて弱い動きが続き、ウクライナ情勢の行方を見たいとした手控えムードのなか、下げ局面の時間帯が長かった。午後2時30分すぎ、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに上げ転換し、プラスを維持して取引を終えた。
新興市場では、マザーズ指数が大幅高。なかなか興味深い動きで、そろそろ本格的なリバウンド局面を迎えそうな雰囲気もある。きょうの終値は725ポイントだが、25日線(744ポイント、2/28時点)が射程圏内に入ってきた。今年に入ってから、25日線は上回るどころかワンタッチもまだできていないだけに、あっさり超えてくるようなら新興市場の見直し機運が一気に高まる可能性があるだろう。
3月1日の日経平均株価は、不安定な動きとなりそう。
ウクライナとロシアの代表団による交渉の行方が注目されるなか、「現地情報の少なさもあり、先行きが見通しづらい」との声が聞かれた。
米国では、ウクライナ情勢に加え、利上げに対する警戒感もあり、一本調子での上昇は期待しづらい。海外市場にらみとなるなか、手がかり材料にも乏しいことから、様子見姿勢が強まる場面も想定される。
市場では、「今週はパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言や、2月雇用統計の発表もあり、積極的に手がけづらい」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
28159.41 均衡表雲下限(日足)
27949.18 ボリンジャー:+2σ(25日)
27743.20 13週移動平均線
27581.90 均衡表転換線(週足)
27579.87 新値三本足陽転値
27501.40 ボリンジャー:+1σ(25日)
27398.02 ボリンジャー:-1σ(26週)
27053.62 25日移動平均線
26927.15 ボリンジャー:-1σ(13週)
26831.50 均衡表雲下限(週足)
26829.09 均衡表基準線(日足)
26630.87 均衡表転換線(日足)
26605.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
26576.12 6日移動平均線
26526.82 ★日経平均株価28日終値
26291.15 ボリンジャー:-2σ(26週)
26158.05 ボリンジャー:-2σ(25日)
26111.09 ボリンジャー:-2σ(13週)
25710.26 ボリンジャー:-3σ(25日)
25295.03 ボリンジャー:-3σ(13週)
25184.29 ボリンジャー:-3σ(26週)
終値は2月16日以来7営業日ぶりに5日移動平均線を上回り、ザラ場高値と安値は2日連続で前日水準を上回った。ローソク足は上下にヒゲを出したが胴体の短い小陽線で引け、買い手やや優勢で引けた格好。
ただ、5日線や25日線、一目均衡表の基準線などが下向きで引けており、明日以降も強い下落圧力が残りそうだ。
目次
