3日の日経平均株価は、前日比184円24銭高の2万6577円27銭と反発して取引を終了。手掛かり材料に欠けることや、ロシアとウクライナによる停戦協議の再開報道で、模様眺めムードが広がる中、東証1部の売買代金は2兆7561億円にとどまり、2月22日(2兆7093億円)以来、6営業日ぶりに3兆円を割り込んだ。
メルカリやフリーなどマザーズの主力銘柄が大きく売られており、サイバーセキュリティクラウドは大幅高スタートから急落。直近上場のBeeXが16.5%安と連日で値を崩しており、ストップ安をつける場面もあった。ヤフーとの業務提携見直しを発表したSREHDはストップ安となった。
きょうはマザーズにイメージマジックが新規上場。初値は公開価格を6割超上回ったが、その後は失速してストップ安で終えた。
4日の日経平均株価は、不安定な値動きが続きそう。現地2日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の下院での議会証言で、利上げへの過度な警戒感が後退したが、同11日には2月の雇用統計の発表を控えることから、手控えムードが広がりそうだ。
地政学リスクと金利上昇リスクの両方を警戒しなければならない状況下では、株式市場は不安定さを増すだろう。しかし、金利上昇の方を少し脇に置くことができれば、ロシアの行動が一段と過激にならない限りは、パニック的な売りは出づらくなる。きょうは弱かったマザーズ指数も、まだ25日線より上を維持している上に、本日、5日線と25日線でゴールデンクロスを形成しており、チャートの形状は日経平均よりも良い。
市場では「現地15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過するまで動きづらい」との声が聞かれた。先行きが見通しづらいウクライナ情勢もあり、ポジション調整の売りが強まる場面も想定される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
28436.30 200日移動平均線
28425.94 均衡表雲上限(日足)
28294.48 ボリンジャー:+3σ(25日)
28285.71 均衡表基準線(週足)
28072.54 75日移動平均線
27965.10 均衡表雲下限(日足)
27848.50 ボリンジャー:+2σ(25日)
27747.08 13週移動平均線
27581.90 均衡表転換線(週足)
27579.87 新値三本足陽転値
27403.39 ボリンジャー:-1σ(26週)
27402.52 ボリンジャー:+1σ(25日)
26956.54 25日移動平均線
26936.72 ボリンジャー:-1σ(13週)
26831.50 均衡表雲下限(週足)
26828.17 均衡表基準線(日足)
26577.27 ★日経平均株価3日終値
26510.56 ボリンジャー:-1σ(25日)
26495.90 均衡表転換線(日足)
26464.86 6日移動平均線
26299.96 ボリンジャー:-2σ(26週)
26126.36 ボリンジャー:-2σ(13週)
26064.58 ボリンジャー:-2σ(25日)
25618.60 ボリンジャー:-3σ(25日)
25315.99 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は2日連続で陰線を引いた。終値は上向きに転じた5日移動平均線を上回ったが、一方で25日線や一目均衡表の転換線は下降を続けており、根強い下落圧力が上値を圧迫した格好。
ただ、パラボリックの陽転値が本日26950.23円と27000円割れまで下降して株価との距離を縮めており、買い転換局面の接近を窺わせている。
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