[概況]
1日の東京外国為替市場は、豪ドル円が目まぐるしく推移した。きっかけは、豪中銀の金融政策理事会である。本日の理事会は政策金利を0.25%下げ、過去最低の0.75%とすることを決定。この結果を受けた直後の豪ドル円は、30銭近く急伸し高値を73.360円とした。この上昇は、利下げの結果より声明の内容が意識されたのだと思われる。というのも、声明に「経済成長は緩やかな転換点に到達」という文言があり、これが利下げ観測を後退させ、豪ドル買いを活発にさせたのではないだろうか。
ところが、同じく声明の中の「必要に応じて金融政策をさらに緩和する」との文言が意識されると追加利下げ観測が盛り返し、一転売りが優勢に。結局、豪ドル円は終盤にかけ継続的に売られる展開で、安値を72.525円とする大幅下落を記録するのであった。
さて、欧州時間に入ってからの豪ドル円は買戻しが入る気配なく、勢いの弱さが否めない。この後も下落が続くようであれば、その目標は一目均衡表の雲の下限(72.10円近辺)が意識されそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
