下落、コロナ懸念で売り先行

【寄り付き概況】

16日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比239円83銭安の2万8039円26銭。
前日の米株式市場は、NYダウは小幅続伸したが、ナスダック指数は下落した。ハイテク株は軟調だったうえに、東京都の新型コロナウイルス感染者数が再拡大していることが懸念され日経平均株価は下落してスタートした。為替は1ドル=109円70銭前後と前日夕方に比べ横ばい圏で推移している。
 
高値警戒感が意識されて利益確定売りが出やすくなっており、東京株式市場でも東エレクやアドテストなど日経平均寄与度の大きい半導体関連株を中心に売りが出ている。
前日に今期の営業利益予想を引き下げたファストリが急落し、1銘柄で日経平均を100円以上押し下げている。
 
東京都で前日に確認された新型コロナの新規感染者数は連日で1000人を超え、前週の同じ曜日を上回る傾向も続いている。感染状況をめぐる不透明感も投資家が運用リスクを回避する姿勢につながっている。東京五輪の開幕まで1週間となるなかで、感染急拡大への警戒感が強まっているようだ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、3業種が高く、値上がりは証券、輸送用機器、非鉄金属、値下がり上位は鉱業、精密、医薬品、陸運、海運、電気機器など。
 
個別では、エーザイやソニーGが下落し、ZHDやエプソンも安い。一方で日立や帝人が逆行高。スズキ、日産自も高い。

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