下値模索の展開か

17日の日経平均株価は続落後も、下値模索の展開か。
日経平均株価の予想レンジは、1万6000円-1万6600円。
前日の欧米株が急落しで日本株の売り圧力は一段と強まるだろう。
16日のNYダウ工業株30種平均は前週末と比べて2997ドル安の2万0188ドルと、過去最大の下げ幅を更新した。新型コロナが米景気を下押しするとの懸念から幅広い銘柄が売られた。
先行き不透明感が強いなか、手控えムードが続くとみられ、軟調な動きとなりそう。
日経平均は1万6000円程度まで下落し、終値でも2016年11月9日(1万6251円)以来、約3年4カ月ぶりに1万7000円の大台を割り込むとの見方が多い。
16日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所終値比620円安の1万6220円だった。
為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(16日終値は106円59-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の前半(同119円13-17銭)と円高方向に振れている。為替相場の変動も大きいことから、神経質な展開を強いられそうだ。
 
日経平均は昨年3月末の水準(2万1205円)から前日の終値までに約20%下落した。個別ではさらに下げている銘柄もあり、金融機関のバランスシート悪化や、減損への警戒感が強まっている。
 
日経平均の下落スピードはバブル崩壊後よりも早くなっている。それだけ新型コロナの衝撃は大きいと言えるが「足元の株安はオーバーシュート(行き過ぎ)」という声も増えている。「国内機関投資家の売りは今週いっぱいくらいで一巡しそうで、そろそろ下げのピークは近いのではないか」との声もあった。
 

日程面では、きょうは2月の首都圏マンション販売、1月の鉱工業生産指数確報値。また、ドラフト<5070>、リビングプラットフォーム<7091>がそれぞれマザーズ市場に、ミアヘルサ<7688>がジャスダックスタンダードに新規上場。海外では、2月の米小売売上高、2月の米鉱工業生産、設備稼働率、1月の米企業在庫、3月の全米NAHB住宅市場指数、3月のZEW独景況感指数など。

 
【好材料銘柄】
 
■エニグモ<3665>
前期経常は25%増で上振れ着地・2期連続最高益、今期業績は非開示。
 
■システム ディ<3804>
11-1月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
 
■カルナバイオサイエンス<4572>
血液がんを治療標的として開発中の次世代BTK阻害剤AS-1763について、中国のバイオノバ・ファーマシューティカルズとライセンス契約を締結。
 
■ブシロード<7803>
発行済み株式数(自社株を除く)の6.18%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。上期経常は22億円で着地。通期計画の31億円に対する進捗率は72.9%となった。
 
■Mマート<4380>
今期経常は6%増で5期連続最高益更新へ。7月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。
 
■ジーンテクノサイエンス<4584>
ニコン <7731> との業務提携に基づき進めてきた歯髄幹細胞を再生医療等製品として製品化するための基となるマスターセルバンクの製造法を確立。
 
■ワットマン<9927>
今期経常を一転40%増益に上方修正。
 
■日本ドライケミカル<1909>
韓国の消防用機器メーカーであるMasteco社を子会社化する。
 
■コア<2359>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.53%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月17日から21年3月16日まで。
 
■エービーシー・マート <2670>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.21%にあたる100万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月17日から5月22日まで。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】

17(火)
【国内】
2月首都圏マンション販売(13:00)
《決算発表》
アスクル、クスリのアオキ
 
【海外】
独3月ZEW景況感指数(19:00)
米2月小売売上高(21:30)
米2月鉱工業生産(22:15)
米3月NAHB住宅市場指数(23:00)
米大統領選挙予備選(オハイオ州、フロリダ州など)
《米決算発表》
フェデックス

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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