13日の日経平均株価は、下値を探る展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、1万6800円-1万7300円。
海外の下げ方やシカゴ日経平均先物水準などを見ると、朝方から、4桁の下落も想定されるが、荒れ続ける米国株に持ち直しの動きが見られるまでは腰の入った買いは期待しづらく、下値を探る動きが続くと考える。
シカゴ日経平均先物の6月限円建て清算値は、12日の大阪取引所終値比1285円安の1万6855円だった。
欧米株の急落で、様子見姿勢が強まりそうで、買い注文が少ないなか、仕掛け的な売りで下げ幅を拡大する場面も想定される。
東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は12日時点で50%を割れる記録的な低水準となるなど、「売られすぎ」のサインを示すテクニカル指標が相次いでいる。とはいえ、投資家心理が萎縮するなかでは売りが売りを呼ぶ展開が続くだろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の後半(12日終値は103円66-68銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円前後(同117円25-29銭)と落ち着きをみせている。ただ、きのう12日には為替動向に振らされる場面もみられたことから、注意したい。
13日は3月物の株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)が算出される。相場が急落するなかでのSQ算出となる。SQで流動性が高まる局面で現物株にまとまった売りが持ち込まれると、相場の下げに拍車がかかる可能性が高い。東証2部に木村工機(6231)、マザーズにフォースタートアップス(7089)とリグア(7090)が新規上場する。
【好材料銘柄】
■エコモット<3987>
ウェアラブル装着が可能な赤外線サーモカメラで発熱の疑いのある人物の非接触検知を可能とするシステムを開発。新型コロナウイルスの感染症拡大防止に向け、今月23日から提供開始。
■コーセーアールイー<3246>
前期経常が上振れ着地・今期は1%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ。
■三光マーケティングフーズ<2762>
新宿区に保有する自社店舗の売却に伴い、20年6月期に売却益約8億円を特別利益に計上する。
■ZOZO<3092>
スマートフォンで簡単に足の3Dサイズが計測できる「ZOZOMAT」の予約注文件数が100万件を突破。
■三栄建築設計<3228>
建売分譲事業を展開するマックホームの全株式を取得し子会社化する。
■JMホールディングス<3539>
上期経常が6%増益で着地・11-1月期も12%増益。
■第一興商<7458>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.89%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月13日から9月30日まで。
■ネットワンシステムズ<7518>
4-12月期(3Q累計)経常は35%増益で着地。
■オーエムツーネットワーク<7614>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.7%にあたる5万株(金額で6500万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月13日から21年1月31日まで。
【主な経済指標・スケジュール】
13(金)
【国内】
メジャーSQ
《決算発表》
トリケミカル、三井ハイテ、正栄食、丸善CHI、スマレジ、Link-U、ACCESS、イトクロ、エイチーム、アルトナー、ベステラ、フィット、太洋基礎、土屋HD、スピード、カイカ、ブラス、ストリーム、ジェネパ、クロスプラス、ジェイ・エス・ビー、リーガル不、モルフォ、フリービット、ネオジャパン、バリュゴルフ、イムラ封筒、TBCSCAT、SKIYAKI、ファーストロジ、ウエスコHD、ヤーマン、トランザス、ウインテスト、トミタ電機、MSOL、ジェイック、梅の花、プリントネット、クロスフォー、オービス、総合商研、光・彩、MICS化学、ナイガイ、小林産、アルデプロ、明豊エンター、きんえい、OS映、精養軒
【海外】
予定はありません
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
