日経平均は2万4000円台を回復し、終値ベースで年初来高値を更新した。
きょうは物色をみると全面高とはなっていなかっただけに、それでも節目を突破してきたことには基調の強さが伺える。
米大統領選を通過した後に株高という流れは、4年前を彷彿(ほうふつ)させる。決算発表が多く、引き続き個別の活況が見込まれるだけに、ここで失速することなく、2万4000円レベルでの値固めが進む展開に期待したいところだ。
6日の日経平均株価、ポジション調整の売りに押される場面もありそう。
日経平均株価は足元で大幅に3日続伸。3日間で1120円強の上昇を演じ、一気に年初来高値を更新した。
好地合いの継続も期待されるものの、米国で大統領選挙の結果を巡り、最高裁判所での裁判に持ち込まれ、正式な就任が遅れることも懸念されるなか、市場では「積極的な買いポジションは持ちづらく、買い戻しの動きのようだ」との見方があった。
明日は大きく上げた週の週末で、10月の米雇用統計の発表も控えており、利益確定売りは出やすいタイミング。
ただ、今晩、米国ではFOMCの結果発表および、パウエル議長の会見がある。また、明日の後場にはトヨタの決算発表が予定されており、これらが売りを手控えさせる材料になるかが注目される。トヨタが決算で買われ、日経平均も週末値で2万4000円より上を維持できるようなら、目先は主力大型株の買い安心感が強まり、下げづらく上げやすい地合いが醸成されると考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
24463.23 ボリンジャー:+2σ(26週)
24264.79 ボリンジャー:+3σ(13週)
24149.16 ボリンジャー:+3σ(25日)
24105.28 ★日経平均株価5日終値
23943.92 ボリンジャー:+2σ(13週)
23926.48 ボリンジャー:+2σ(25日)
23703.79 ボリンジャー:+1σ(25日)
23623.05 ボリンジャー:+1σ(13週)
23567.72 ボリンジャー:+1σ(26週)
23530.45 均衡表転換線(日足)
23530.45 均衡表基準線(日足)
23495.57 均衡表転換線(週足)
23481.11 25日移動平均線
23470.60 6日移動平均線
23302.18 13週移動平均線
23258.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は胴体部分が長く上下のヒゲが短い大陽線を示現して強い買い圧力を窺わせたほか、ともに上向きの5日線が25日線に下から迫って短期ゴールデンクロス(GC)が接近している。日足の一目均衡表では、株価は雲上限との上方乖離幅を拡大し、基準線と転換線は上向きをキープ。遅行線は強気シグナルを増大し、買い手優勢の形状が顕著になった。
また、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は91.65%(昨日82.23%)と中立圏中央の100%を下回っており、いきすぎた過熱感もまだ伴っていないようだ。
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