[概況]
15日の欧米為替市場は、リスク回避の流れが強まった。理由は、中国や欧州圏の冴えない指標結果によって世界的な景気減速懸念が嫌気されたことだ。
詳しくは、中国の小売売上高(前年比 結果:7.6% 前回:9.6%)、ドイツGDP(前期比 結果:-0.1% 前回0.4%)、ユーロ圏GDP(前期比 結果:0.2% 前回0.2%)などである。
米ドル円の動きを見ると、売りは全体を通して優勢で、欧州時間には水準を105円台の後半まで切り下げる。
NY時間に入ると下値を試す動きが活発となり、昨日の安値を105.645円とした。終値は安値から多少買い戻され、105.920円だ。さて、為替市場は米中貿易対立の懸念が一息ついた矢先の大幅下落だっただけに、今後の先行きを悲観視するムードが強まった印象だ。そのため、本日の東京時間の米ドル円は上値の重い展開を予想する。上値の上限としては、節目である106.00円を想定したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
