上値重そう、豪ドル円

[概況]

12日の東京外国為替市場は、豪ドル円が下落した。下落の理由は、豪中関係の緊迫化である。具体的には、中国が豪州の複数の食肉工場から輸入を停止するという報道だ。
 
これを受け、豪経済の先行きを危ぶむ見方が強まり、為替市場は豪ドル売りを活発にさせたというわけだ。値動きを見ると、序盤こそ69円台後半だったが、上記の報道が伝わると一時69.150円まで急速に水準を切り下げた。その後はやや買い戻しが入り、現在は69円台の半ばを推移している。
 
さて、この後の豪ドル円だが、中長期的に見ると上値の重い展開を予想する。なぜなら、新型コロナウイルスの拡大をめぐって中国やWHOに批判的な立場を示している豪州に、中国は今後も本日のような牽制を仕掛ける可能性が十分考えられるからだ。というわけで、豪ドル円は大台である70.00円を突破したとしても、その後の足取りは鈍そうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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