23日の東京株式市場は、続落からのスタートで、その後は上値の重さを意識してもみあう展開が予想される。
日経平均株価の予想レンジ:2万2500円-2万2700円。
日経平均株価は、前週に2万2900円台を付けたものの、戻り待ちの売りに上値の重さが意識される格好となっていたことから、売りが先行するとみられる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(前週末20日終値112円44-45銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同130円89-93銭)と小動き。対ドルでの円高の動きを嫌気し、輸出関連銘柄には重しとなりそう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所終値比195円安の2万2525円だった。
一方で、日経平均株価は2万3000円にトライする好材料もある。
企業決算による押上効果だ。25日からは主要企業の決算発表が本格化し、物色的には業績相場へ移行してくるだろう。
このほか、2週間ぶりにIPOが再開されて6銘柄がマザーズに登場し物色を刺激してくることが予想される。
【好材料銘柄】
■バリューコマース <2491>
今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。
■パス <3840>
オーストラリアのBlockchain Globalとその関連会社であるBlockshine Technologyと包括的業務提携。日本でブロックチェーン技術開発およびICOコンサルティング業務の共同事業を展開する。
■寺岡製作所 <4987>
今期経常を一転23%増益に上方修正。
■日本鋳造 <5609>
上期経常を5倍上方修正、通期も増額。
■リプロセル <4978>
ヒト細胞加工製品「ステムカイマル」を共同で開発している台湾・ステミネント社が、米国で脊髄小脳変性症を対象としたステムカイマルの治験開始承認を取得。第2相臨床試験の被験者募集を開始する。
【主な経済指標・スケジュール】
23(月)
《決算発表》
KOA、SPK、ゴールドクレ、ナガワ、コーエーテクモ、日立化成、KIMOTO
【海外】
米6月シカゴ連銀活動指数(21:30)
米6月中古住宅販売(23:00)
《米決算発表》
ハリバートン、ケイデンス・デザイン・システムズ、アルファベット
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
