上値の重い展開か

日経平均株価は3日続伸。場中は伸び悩んだが、大きく崩れることもなかった。一週間前の8日は、米国株高を受けて3桁高からスタートしたものの、寄り付き天井安値引けとなり、下落で終えた。
買い一巡後は3万円の大台が意識されて様子見となったが、7-9月GDPが事前予想を下回ったにもかかわらず買いが入ったことで市場には安心感が生まれている。国内的には岸田政権の経済政策に引き続き関心が集まっているが、成長投資が少なく起爆剤にはなっていない。
 
明日16日の日経平均株価は上値の重い展開か。
15日の日経平均株価は3営業日続伸し、2万9776円(前週末比166円高)で引けた。
米長期金利の落ち着きなどを背景に12日の米国株式が上昇した流れを受け、前場の早い段階で2万9861円(前週末比251円高)まで上昇したが、買い一巡後は伸び悩み商状となった。前々週4日に2万9880円を付けた後、翌5日から4営業日続落した経緯があり、「日経平均3万円の水準に近づくと利食いたい投資家が出てくる」との声は少なくなく、戻り売りへの警戒感が尾を引く。
 
一方、米中首脳会談が米東部時間15日夜(日本時間16日午前)にオンライン形式で行われるが、米中関係悪化を和らげることが狙いと伝わっている。内容次第では安心感につながる可能性があり、成り行きを注視しておく必要がある。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
30612.69  ボリンジャー:+2σ(26週)
30449.27  ボリンジャー:+3σ(25日)
30100.49  ボリンジャー:+1σ(13週)
29994.90  ボリンジャー:+2σ(25日)
29794.37  新値三本足陽転値
 
29776.80  ★日経平均株価15日終値
 
29689.49  ボリンジャー:+1σ(26週)
29540.53  ボリンジャー:+1σ(25日)
29460.45  均衡表転換線(日足)
29427.32  6日移動平均線
29268.04  13週移動平均線
29086.16  25日移動平均線
28901.34  200日移動平均線
28897.66  均衡表雲上限(日足)
28887.07  均衡表基準線(日足)
28875.30  均衡表雲下限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28854.12  均衡表転換線(週足)
28766.86  75日移動平均線
28766.28  26週移動平均線
 
ローソク足は先週末に続いてマドを空けて上昇した。胴体部分と上下のヒゲがいずれも短いコマを示現して、本日引け値付近での売り買い拮抗状態を窺わせた。株価下では5日移動平均線が上昇を開始している。新値3本足の陽転値が本日終値の17.57円上(2万9794.37円)にあり、新値足の陽転が迫っている。一目均衡表では明日16日に変化日を迎え、上放れが期待される。
 
 

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