上値の重い展開か

 
あす16日の日経平均株価は上値の重い展開か。
15日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、3万0511円(前日比158円安)引けとなった。14日の米国株安を受け、きのう約31年1カ月ぶりの高値水準に浮上した反動で利益確定売りが先行した。一巡後には下げ渋り、日足で「12陽連」を形成したように押し目買い意欲の強さがうかがえる。
 
もっとも、次期政権の政策期待や、新型コロナウイルスの新規感染者数の減少、ワクチン接種の進展といった、これまでの支援要因に加え、さらに踏み込んだフォロー材料がないと買い上がりにくい面もあろう。
28日の9月権利付き最終日に向けて配当・株主優待狙いの買いが見込まれるものの、短期的な過熱感や目先達成感から利益確定売りへの警戒は続くとみられる。市場では、3連休(18-20日)を控え、いったん持ち高を整理する動きが出やすいとの見方も出ている。
 
また、翌週にはFOMC(9/21~22)が控えており、これを前にしては神経質となるのも仕方がない。FOMC前にあまりに楽観になりすぎると、FOMCが過熱感を冷やすイベントになりやすい。その点では、米国株はFOMC前に調整してくれた方が、その後の上昇に期待が持てる。足元の日本株は、米国株が不安定な動きを見せているタイミングで独自の強さを発揮できている。米国株に調整一巡感が出てきた際には、一段と水準を切り上げることになるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
31599.82  ボリンジャー:+3σ(13週)
31445.86  ボリンジャー:+3σ(26週)
30998.72  ボリンジャー:+2σ(25日)
30543.10  ボリンジャー:+2σ(26週)
30530.59  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
30511.71  ★日経平均株価15日終値
 
30366.74  6日移動平均線
30181.21   新値三本足陰転値
29798.01  ボリンジャー:+1σ(25日)
29701.83  均衡表転換線(日足)
29640.34  ボリンジャー:+1σ(26週)
29461.36  ボリンジャー:+1σ(13週)
28875.30  均衡表転換線(週足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28875.30  均衡表基準線(日足)
28737.58  26週移動平均線
28597.31  25日移動平均線
28505.14  200日移動平均線
 
 
ザラ場高値と安値も前日水準を下回ったが、ローソク足は12本連続陽線を示現。一目均衡表の転換線や5日移動平均線が上向きで引けたこともあり、地合いの強さが窺える。
一方、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は前日の149.06%から135.99%へ急低下して昨日までの短期急騰による過熱状態の調整スタートを示唆。ストキャスティクスは昨日%Dを下回った%Kが本日は67.93%へ下降しており、今後は%Kが50%割れ圏に向かう形でスピード調整に入りそうだ。
 

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