11日の日経平均株価は4営業日続伸し、2万8070円(前日比182円高)引け。10日に米議会上院が1兆ドル(約110兆円)規模の米インフラ整備法案を可決し、NYダウが最高値を更新した流れを受け、上げ幅は一時250円を超えた。一巡後は、利益確定売りや戻り売りに伸び悩んだが、大引けにかけては引き締まった。
終値(2万8070円)で2万8000円を上回った。25日線(2万7975円、11日時点)も超えており、全体としては上を試しに行きそうな雰囲気が漂ってきた。
市場では、「押し目買い、戻り売りの基本線に変わりはない」との読みが出ていた。
明日12日の日経平均株価は上値の重い展開か。
11日の米7月CPI(消費者物価指数)やアトランタ連銀総裁とカンザスシティー連銀総裁の講演を受けた米国株式の反応が注目される。国内では決算絡みの個別物色が続くとみられるが、「内外投資家は夏季休暇モードでもあり、大きな動きは出にくい」との声が聞かれる。
11日の日経平均株価は7月16日以来の2万8000円回復となり、上昇傾向にある200日移動平均線(2万7971円)を上抜き、短期的な底入れを指摘する向きもあるが、一方で「2万8000円超えでは戻り売りが出やすい」との見方は根強く、上値圧迫要因として警戒される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
28982.69 ボリンジャー:+1σ(13週)
28844.33 26週移動平均線
28789.19 ボリンジャー:+2σ(25日)
28736.34 均衡表雲上限(日足)
28596.52 均衡表雲下限(日足)
28516.67 75日移動平均線
28382.56 ボリンジャー:+1σ(25日)
28376.67 均衡表転換線(週足)
28372.05 13週移動平均線
28147.51 新値三本足陽転値
28101.13 ボリンジャー:-1σ(26週)
28070.51 ★日経平均株価11日終値
28062.40 均衡表基準線(日足)
27975.94 25日移動平均線
27971.58 200日移動平均線
27788.79 6日移動平均線
27761.42 ボリンジャー:-1σ(13週)
27709.59 均衡表転換線(日足)
27596.37 均衡表雲上限(週足)
27569.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
27357.93 ボリンジャー:-2σ(26週)
27162.70 ボリンジャー:-2σ(25日)
ザラ場高値と安値も4日連続で前日水準を上回り、終値は25日線を突破。6月15日から7月30日にかけての下落幅の3分の1戻しを達成し、短期的な反騰トレンドが一段と鮮明になった。ローソク足は短い陽線の胴体に上下のヒゲを伴うコマを示現して売り買いの拮抗状態を窺わせているが、RSI(14日ベース)は中立圏内の56.70%と過熱感は乏しく、上昇余地を窺わせている。
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