23日の日経平均は大幅反発。480円99銭高の2万7494円24銭(出来高概算9億4000万株)で取引を終えた。日経平均は先週、2万7000円を一時的に割り込むなど急激に下落したあとだけに押し目を拾う動きが強まった。
前週末の米国市場で主要株価指数がそろって反発したことも投資マインドの改善につながった。大幅な減産を発表し急落したトヨタが大幅に反発し、他の自動車株や自動車部品株も上伸。また、時間外取引の米国株価指数先物も堅調に推移しており、商品投資顧問(CTA)業者などの短期筋による225先物買いに裁定買いも誘発し、一時2万7541円63銭まで上昇する場面もあった。
あす24日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
週明け23日の日経平均株価は、前週末の年初来安値更新という調整地合いに歯止めを掛け、いったん落ち着きを取り戻したが、基本的に海外株高を背景にした買い戻しが主体とみられる。国内には手掛かり材料が乏しく、海外株頼みの側面が強いだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
28255.47 ボリンジャー:+2σ(25日)
28137.20 13週移動平均線
28131.86 200日移動平均線
28038.05 均衡表転換線(週足)
27970.75 ボリンジャー:+1σ(25日)
27848.28 ボリンジャー:-1σ(26週)
27827.48 均衡表雲上限(週足)
27825.81 均衡表基準線(日足)
27686.02 25日移動平均線
27617.31 均衡表転換線(日足)
27494.24 ★日経平均株価23日終値
27446.32 ボリンジャー:-1σ(13週)
27401.29 ボリンジャー:-1σ(25日)
27387.04 6日移動平均線
27116.56 ボリンジャー:-2σ(25日)
27028.00 ボリンジャー:-2σ(26週)
27013.25 新値三本足陰転値
26831.83 ボリンジャー:-3σ(25日)
終値は先週末に下回った52週線を上回ったほか、8月13日以来の5日線突破となった。ボリンジャーバンド(25日ベース)は-1σを上回って先週末の-2σ割れをボトムとする反転局面入りを示唆している。
反面、株価上方で下降を続ける25日線や13週線には依然として距離があり、一目均衡表では三役逆転下の売り手優勢の形状で基準線が下向きで引けているため売り圧力は強いままとみられ、目先は上値の重い中で短期的な戻りを試す展開が予想される。
