日経平均は2円高。先週末のNYダウ平均とS&P500が史上最高値を更新しているだけに、終値だけ見れば弱い。ただ、序盤で3桁の下落や後場に買いが続かず失速する中でもプラスで終えており、非常に底堅い展開だった。
きょうはアフターコロナ関連銘柄が後場にかけて値を崩したが、全体へのネガティブな影響は限られた。薄商いで売り崩しも容易にできそうな今の時期に、指数が下がらなかったという点は注目に値する。
明日20日の日経平均株価で、主要株価指数は上値の重い展開か。
国内企業の3月期決算本格化を控え、様子見気分に傾きやすいなか、対中関係悪化への警戒感がくすぶり、積極買いは期待しにくい。現地16日に日米首脳会談が行われ、共同声明では「台湾海峡の安定」などが明記された。これに対し、中国外務省は17日、内政干渉だとして反発した。今後の日中関係の悪化につながるか、見極める必要があろう。
今晩、米国ではIBMの決算が注目される。また、アップルが20日に新製品の発表会を予定しており、明日の東京株式市場では電子部品株が先回りで動意づくかが注目点の一つとなるだろう。
長期金利の低下やコロナ警戒の高まりなどを踏まえると、この先はグロース株が相場の主役となる場面が増えてきそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
30761.03 ボリンジャー:+3σ(25日)
30590.76 ボリンジャー:+2σ(13週)
30353.78 ボリンジャー:+2σ(25日)
29968.01 ボリンジャー:+1σ(13週)
29946.52 ボリンジャー:+1σ(25日)
29790.39 均衡表転換線(日足)
29776.08 ボリンジャー:+1σ(26週)
29685.37 ★日経平均株価19日終値
29653.79 6日移動平均線
29539.27 25日移動平均線
29432.03 均衡表基準線(日足)
29396.79 均衡表転換線(週足)
29345.25 13週移動平均線
29304.10 均衡表雲上限(日足)
29132.02 ボリンジャー:-1σ(25日)
29083.65 75日移動平均線
28724.76 ボリンジャー:-2σ(25日)
28722.50 ボリンジャー:-1σ(13週)
終値は上向きの5日線をわずかに上回ったが、5日線下で下降を続ける25日線を下回る場面もあった。ローソク足は寄り引けほぼ同値で上下にヒゲを出す十字足を示現し、売り買い拮抗状態を窺わせている。RSI(14日ベース)は55.47%(先週末56.34%)、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は104.31%(先週末110.63%)といずれも低下基調が続いている。RSI、騰落レシオともに周期性が強く、RSIで50%、騰落レシオで100%の中立圏中央ラインを下回ると、株価はRSIなどの低下とともに一旦レンジ下限を探りに行く展開となるリスクが増す点に留意したい。
22日にかけて応当日株価上昇から強気転換のハードルが上がり、上値の重い相場が続きそうだ。
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