日経平均は底堅い値動きをみせたほか、東証1部の値上がり数も過半数を占めているなど、高値警戒感が強まる中では堅調な相場展開といったところ。
しかし、マザーズ指数は2%の下落、JASDAQも下落するなど、中小型株には利益確定の流れが強まっており、センチメントを暗くさせている。
■上値の重い展開か、短期過熱への警戒
明日(3日)の東京株式市場は、9月半ば以降の短期間での急ピッチな株価上昇に伴い、買い疲れ感からの上値の重さが顕在化していることから、利益確定売り優勢で日経平均株価は一服商状となりそうだ。
市場では、「取引時間中に日経平均、TOPIX(東証株価指数)ともに25日移動平均線とのかい離が5%を超え、短期的な過熱感から利益確定売り」との指摘があり、上昇ピッチの速さに対する警戒感がくすぶり出している。
ファーストリテイリングが引け後に9月のユニクロ月次を発表しており、あすの株価反応は要注目。既存店売上高は前年同期比6%増とまずまず好調。ただ、株価も高い位置にある。買い材料となるようなら指数寄与度も大きいだけに、ファストリが上昇を主導するような展開も期待できる。
一方、サプライズなしと受け止められ、指数も下を試すような場合には、5日線(2万4093円、10/2時点)がサポートとなるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
25075.08 ボリンジャー:+3σ(25日)
24950.29 ボリンジャー:+3σ(13週)
24466.26 ボリンジャー:+3σ(26週)
24444.45 ボリンジャー:+2σ(25日)
24280.47 ボリンジャー:+2σ(13週)
24270.62 ★日経平均株価2日終値
24067.87 6日移動平均線
24033.79 新値三本足陰転値
24015.11 均衡表転換線(日足)
23869.55 ボリンジャー:+2σ(26週)
23813.82 ボリンジャー:+1σ(25日)
23610.65 ボリンジャー:+1σ(13週)
23310.49 均衡表基準線(日足)
23272.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
23183.18 25日移動平均線
23149.70 均衡表転換線(週足)
22955.51 均衡表基準線(週足)
22940.84 13週移動平均線
22676.12 26週移動平均線
22644.56 75日移動平均線
22552.55 ボリンジャー:-1σ(25日)
22485.20 200日移動平均線
【自社株買い】
(2日大引け後 発表分)
○キユーピー <2809>
発行済み株式数の2.93%にあたる440万株(金額で101億7700万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施する。
公開買い付け期間は10月3日から31日まで。買い付け価格は2313円。
【信用規制・解除】
(2日大引け後 発表分)
○アウン <2459> [東証2]
東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
日証金も増担保金徴収措置を解除。
○倉元 <5216>
東証と日証金が3日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
目次
